徳島県がローカル5Gとキャリア5Gのハイブリッド環境 インフラシェアで23年春に運用開始

徳島県は2022年9月8日、ローカル5Gとキャリア5Gを併用するハイブリッドな5Gネットワーク環境を構築し、医療分野などでのDXを進めると発表した。徳島県のほか、ケーブルテレビ徳島、NEC、NECネッツエスアイ、NTTドコモ四国支社、NTTコミュニケーションズ、JTOWERの6社が関わる。

ハイブリッド5G環境は、JTOWERの5G共用装置を活用したインフラシェアリングにより構築する。ケーブルテレビ徳島とNECグループが提供するローカル5Gと、NTTドコモのキャリア5Gを併用できる。まずは徳島県庁舎と徳島県立中央病院で環境整備を行い、2023年春の運用開始を目指す。

ハイブリッドな5Gネットワーク環境の概念図

ハイブリッドな5Gネットワーク環境の概念図

徳島県は5Gの商用サービスが始まった2022年3月に「徳島5G革命」を打ち出すなど、これまでローカル5Gや5Gに積極的に取り組んできた。

今回整備するハイブリッド5G環境のユースケースの1つとしては、緊急性の高い救急医療を挙げている。広域性と汎用性が特徴であるキャリア5Gを活用し、走行中の救急車から患者の高精細映像や心電図等のデータを病院と共有することで、医師が救急救命士に迅速かつ的確に指示したり、病院到着前に適切な準備を行うことが可能になる。また、安定性と高セキュリティが特徴のローカル5Gを併せて活用することで、大容量データを県内の病院間で安全に共有し、救急対応を行う病院を他病院が支援することなどが可能になるという。

インフラシェアリングでハイブリッド5G環境を整備するのは国内初。ローカル5Gとキャリア5Gの基地局設備を共用化することで、設備の簡素化や省スペース化、省電力化等が実現できるとしている。

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