SPECIAL TOPIC
ネットワーク時刻同期で“主役交代” なぜPTPがいま選ばれているのか?
ネットワーク時刻同期の領域で、変化が起きている。従来主流だったNTPに代わり、PTPが採用されるケースが格段に増えてきているのだ。なぜ、ネットワーク時刻同期において主役交代が進行しているのか。ネットワーク時刻同期をめぐるニーズの変化や、PTPとNTPの違い、PTP導入のポイントなどを解説する。
ネットワークにおける時刻同期は、今や様々な産業界で重要性が再認識され、それとともに高性能・高信頼なソリューションが求められるようになっている。時刻の正確性はもちろん、高い精度を安定的に維持するためのトータルな仕組みが必要だ。
GNSS測位や周波数・時刻同期に関連する幅広いソリューションを提供する丸文 システム営業第1本部 営業第2部 測位タイミング課の作間敬史課長によれば、特にニーズが高まっているのがモバイル通信の領域だ。4Gと比べてより多くの基地局が必要な5G通信では、電波干渉や通信障害を避けるため、UTC(協定世界時)に対し±1.5マイクロ秒(μs)という極めて高精度な時刻同期が欠かせない。従来使われてきたNTP(Network Time Protocol)よりも高精度な「PTP(Precision Time Protocol)技術が注目されている」。
図表1 丸文の時刻同期ソリューション(画像クリックで拡大)

図表1 丸文の時刻同期ソリューション(画像クリックで拡大)

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