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サードパーティ製光トランシーバーのはじめ方 ブロードバンドタワーが得た大きなメリット

提供◎株式会社マクニカ 2021.10.11

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マクニカは2021年8月27日、「サードパーティ製光トランシーバーのはじめ方」と題したWebセミナーを開催した。国内でいち早くサードパーティ製光トランシーバーを採用してネットワークを構築する、サードパーティオプティクスを使ったオープン化に踏み切った、ブロードバンドタワーの水落明宏氏が登壇し、これまでの取り組みについて語っている。このセミナーの模様をレポートする。

 

ネットワーク機器とセットで利用する光トランシーバーモジュールは、ネットワーク機器メーカーが純正品として提供するものを導入するケースが多い。ただ昨今、純正品ではなくサードパーティ製の光トランシーバーを利用する「サードパーティオプティクス」を選択する企業も着実に増えつつある。

マクニカの鈴木沙歩子氏は「サードパーティ製の光トランシーバーを採用する、サードパーティオプティクスの発祥はアメリカだと言われています。いわゆるハイパースケーラーと呼ばれている企業がデータセンターを構築する際に利用したことが始まりです」と説明した。

日本において、このサードパーティオプティクスにいち早く取り組んだ企業の1社が、コロケーションサービスやネットワークサービスなどを展開しているブロードバンドタワーである。同社の水落明宏氏は、サードパーティオプティクスを選択した背景を次のように語った。

 

(左から)マクニカ クラビスカンパニー ビジネスソリューション第2統括部営業第3部第4課 鈴木佐歩子氏とブロードバンドタワー 技術本部ネットワーク技術グループ ディレクター 水落明宏氏

(左から)マクニカ クラビスカンパニー ビジネスソリューション第2統括部営業第3部第4課 鈴木沙歩子氏と
ブロードバンドタワー 技術本部ネットワーク技術グループ ディレクター 水落明宏氏


「2018年に新しいデータセンターを建設することになった際、スイッチやルーターなどの更新が重なったため、全面更改に取り組むことになりました。当時のトラフィックはそれほど大きいものではなく、10Gbpsインタフェースをベースとした基盤であればまったく問題なかったのですが、3~4年後を見据えて100Gbpsレディの状態にしておきたいと考えていました。その際、コストの大半を占めていた光トランシーバーのコストを下げられないかと、検討することにしたのがサードパーティオプティクスです」

Ⅱ-Ⅵ社製光トランシーバーの採用でコストを最大で1/30に削減100Gbpsに対応できるネットワークを構築しようとすれば、当然ながらそれなりのコスト負担が発生する。そうしたコストの中で、およそ2/3のコストを占めていたのが光トランシーバーだったと水落氏は明かし、次のように続けた。

「その際に採用したⅡ-Ⅵ社(旧Finisar社)製の光トランシーバーであれば、当時の純正品光トランシーバーと比較し、型番により1/5~1/30にコストを圧縮することができることがわかりました。サードパーティオプティクスを採用するには、トランシーバーだけでなく、測定器や予備品などを購入、保守体制の構築などが必要になりますが、それらを加えたとしてもかなりのコスト削減になります。これにより10Gbpsのネットワークを構築する予算で100Gbpsレディの環境を構築することができました」

 

ネットワークコストのおよそ2/3を占める光トランシーバーの導入コストを圧縮
ネットワークコストのおよそ2/3を占める光トランシーバーの導入コストを圧縮


ただ実際にサードパーティオプティクスを選択するとなると、障害発生時の対応や、保守運用体制をどのように構築するかといった不安も抱くだろう。これについて水落氏は、ハードウェアベンダーや光トランシーバーを提供しているメーカー、さらに実際に保守を担うことになるベンダーなどと密にコミュニケーションを行ったと振り返った。さらにコミュニティと連携して情報収集したほか、実際に製品を触りつつ検証や選定を進め、問題なく利用できるかを確認したという。

 

ブロードバンドタワー水落氏が解説するサードパーティオプティクス導入時の障壁
ブロードバンドタワー水落氏が解説するサードパーティオプティクス導入時の障壁


「長時間の運用に耐えられるかは、我々にとって非常に重要な部分でした。そこでまず研究用の環境で使ってみたほか、社内ネットワークのあまり影響がないところで利用して、問題なく使えることを確認しました。このように、順次ステップを踏んで確認しながら進めたことはよかった部分です」(水落氏)

なお光トランシーバーとしてⅡ-Ⅵ社のものを採用した理由は何だったのか。水落氏はネットワーク機器メーカーも光トランシーバーをⅡ-Ⅵから仕入れていて、製品自体は変わらないこと、そして商品管理や品質管理の仕組みについて説明を受けたこと、さらに工場見学の際にしっかり試験が行われている様子を見て安心できたことがポイントになったと語った。
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