キーパーソンが語る

「Bluetooth 5.1スマホは2019年中にも」 Bluetooth SIGのカイ・レン氏

構成◎坪田弘樹(編集部) 2019.06.07

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

Bluetooth SIG APAC
デベロッパーリレーションズ
マネージャー カイ・レン氏

2019年1月に発表された新コア仕様「Bluetooth 5.1」の目玉が方向検知機能だ。位置情報サービスの活用範囲を大きく広げる可能性がある。早ければ2019年中にも対応デバイスが登場しそうだ。

 
――Bluetooth 5.1(以下、v5.1)の特徴を簡単に説明してください。

レン 最大の特徴は「方向検知」機能の追加です。Bluetooth信号の送信角度または受信角度を基に、デバイスがどの方向にあるのかを判定できるようになります。

これまでBluetoothを使った位置情報サービスでは、信号の強度だけで2つのデバイスの間の距離を検知していました。その使い方には大きく分けて「近接通信ソリューション」と「測位システム」がありますが、方向検知が加わることによって使い方が広がり精度も向上します。

――近接通信とは、スマートフォンを持つ人がビーコンに近づくと情報を通知するといった使い方ですね。

レン そうです。店舗等にBluetoothビーコンのロケーターを設置し、近づいた人のスマホにセール情報や電子クーポンを送る、空港で搭乗ゲートや時間の変更を伝えるといった用途で使われています。また、鍵や財布にBluetoothのタグを取り付けておいて、無くしたときに探せるスマホアプリや、倉庫内でタグを付けた物品の保管場所を探すソリューションなどがあります。

信号強度による距離の計算だけだった従来の近接通信では、探しものに“近づいた”ことしか分かりませんでしたが、v5.1では“どの方向にある”かもわかるようになります。

もう1つの測位システムは、3つ以上のロケーターがスマホやタグと通信し、三辺測量によって位置を特定するものです。これも、対象物の方向がわかれば、より正確に位置が特定できます。従来はメートル単位だった測位精度が、センチメートルレベルに向上します。

「期待以上」の20カ月――かつてはPC/スマホの周辺機器や、オーディオデバイスのイメージが強かったBluetoothですが、2017年のBluetooth Meshの登場を機に、産業向けへと大きく舵を切りました。市場開拓は着実に進んでいますか。

レン Meshの導入で、Bluetoothの業界は大きく転換しました。新興領域であるスマートビルディングやスマートホーム、スマートインダストリー分野への進出が始まったのです。この20カ月の動きは期待以上であり、大いに満足しています。

それまでのBluetoothは1対1または1対多通信(Bluetooth Low Energy)をサポートしていましたが、Meshで多対多の通信が可能になり、多くの企業が“Bluetoothでこんなこともできるのか”と気づきました。様々なソリューションが生まれ、SIGが認証しているものだけでもすでに120種のMesh対応プロダクトが存在しています。ABIリサーチは、2022年には年間5億2000万のデバイスが出荷されると予測しています。

――ソリューションの具体例を教えてください。

レン ビーコンを使ったシナリオを例に挙げましょう。

従来の使い方は、先ほど述べたように、店の入口等にビーコンを置いて情報を伝えるというものでした。

Meshの登場後は、ビル内にある多くの照明やブラインドをMesh対応にして、これらでメッシュネットワークを構築するという使い方が増えてきました。照明のオンオフや光量調整、ブラインドの開閉をスマホからコントロールできるようになるほか、一部の照明をビーコンとして動作させることも可能です。位置情報サービス専用にビーコンを用意する必要はありません。また、ビーコン情報のアップデートをMesh通信で行える利点もあります。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

saxa1906
NTTコムウェア1906
ciena1906

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoTの課題解決! 10の最強メソッド
[課題1]IoTで何をすればいいのか分かりません [課題2]IoTを推進できる人材が社内にいません [課題3]中小企業でもIoTで成果は出せますか? [課題4]いつまで経ってもPoCを“卒業”できません… このほか10の課題を解決する最強メソッドを紹介!

●[インタビュー] オプテージ 荒木誠社長「情報・通信の事業統合は必然 ローカル5Gには多くの可能性」 ●DDoS対策にさらなる価値を ●イタリア発ローカル5G、日本へ ●ローカル5Gとキャリア網を連携 ●住商らが国内初ローカル5G実験 ●資生堂やドコモも参入!ビューティーテック ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ネットスカウトシステムズNWを隅々まで可視化してDDoS対策
ボリューム型もL7攻撃も防ぎ切る!

世界最大級の監視システムATLASで全世界のDDoS攻撃を防ぎ続ける!

Synology話題の「メッシュWi-Fi」を選ぶならSynology

ハード性能に加えてソフト機能も充実! ビジネスにも活用できる。

Cloudian HyperStore企業のGDPR遵守を強力サポート!
EB級ストレージを安価に自社構築

Amazon S3と同等のオブジェクトストレージを自社で構築・運用できる

NEC UNIVERGE SVシリーズクラウドとの連携を容易に実現!
新NEC UNIVERGE SVシリーズ

新端末を組み合わせることで、通話にとどまらない充実した機能

インテルキャリア網もクラウドネイティブへ
5G革命を推進するインテル

インテルが5G時代の新NW実現に向けた取組みを加速させている。

エクストリームネットワークスWi-FiとIoTをAIが自動で管理
10万人のスタジアムに搭載

「Smart OmniEdge」がネットワークエッジのトラブルから解放する!

NTTコミュニケーションズeSIMを本格提供! 垂直統合で企業のIoT活用を支えるNTT Com

国内MVNO初のリモートプロビジョニング対応eSIMサービスも提供開始

サクサキャリア網の利用で高い通話品質
スマホ2台までお試し導入も!

サクサのビジネスホンなら、スマホ内線が途切れない! 使い勝手も◎!
NTTコムウェアスマホ内線で高い通話品質を実現!

交換機開発のノウハウを活かしたNTTコムウェアのクラウドPBXは、高い安定性や優れた通話品質が特徴

アクセスランキング

tc1904

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます