LTEを自営する「プライベートLTE」。日本でも地域BWA用の帯域が「自営BWA」としてプライベートLTEへ開放されることが決まり、プライベートLTEの導入機運が今後、企業などで高まる見込みだ。そうしたなか、ハイテクインターが早速プライベートLTEシステムを出展していた。
ハイテクインターが展示しているのは、米Cambium NetworksのプライベートLTEシステム「cnRanger」。コンパクトなBBU(ベースバンドユニット)とRRH(リモートラジオヘッド)で構成される。
米国でもFCCの認証取得はこれからで、日本では2019年から2020年に販売開始する予定。「国内展開に向けて、皆様のニーズを聞いていきたい」と説明員は語った。
(左から)プライベートLTE用の基地局(RRH)、BBU、加入者端末
60GHz帯の高速無線に対応した「cnWave」も紹介されていた。最高速度は40Gbpsで、通信距離は数百メートル。干渉の少ない60GHz帯で、ポイントトゥポイント(PTP)/ポイントトゥマルチポイント(PMP)/メッシュのネットワークを構築できるのが特徴だ。
ビル間の無線高速データ伝送や、アクセスポイントのバックホール用途などに適しており、2020年に販売開始予定だという。
このほかにも、ハイテクインターのブースでは、4.9GHz帯を活用した長距離無線ソリューション、産業用イーサネットスイッチなどが紹介されている。
プライベートLTEシステム「cnRanger」と60GHz高速無線「cnWave」の概要