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エッジコンピューティングサミット 2018 講演レポート

AIoTを実現する「エッジソリューション」とは?──アドバンテック矢島氏が講演

文◎中村仁美(ライター) 2019.01.25

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産業用コンピュータの世界でトップクラスのシェアを誇るアドバンテック――。“Enabling an Intelligent Planet - インテリジェントプラネットの実現”をブランドミッションに掲げ、革新的なエッジソリューションにより、企業のAIoTの推進を強力に支援している。

 
アドバンテックは2010年より長期的なビジネスモデルを立案し、AIとIoTに取り組んでいる。

まず、2010年からフェーズ1で取り組んだのはオートメーションと組み込みプラットフォームの提供。2015年からはフェーズ2として、ソリューションレディパッケージ(SRP)を展開。そして今はフェーズ3に入っており、「統合されたSIerやソリューションプロバイダと共創による統合されたアプリケーションクラウドソリューションの提供に注力している」とアドバンテック エンベデッドIoTグループ プロダクトセールスマーケティングの矢島健一郎氏は語る。

アドバンテック エンベデッドIoTグループ プロダクトセールスマーケティング 矢島健一郎氏
アドバンテック エンベデッドIoTグループ
プロダクトセールスマーケティング 矢島健一郎氏



現在、エッジコンピュータには「データの取り込み」「クラウド連携」「分析・解析」という3つの要件が求められている。この3要件を満たすプラットフォームをアドバンテックでは開発・提供している。それが2017年にリリースした「Edge Intelligence Servers(EIS)」だ。

EISはエッジコンピュータ、WISE-PaaSソフトウェアパッケージ、IoTアプリケーション開発ツール、事前に構成済みのクラウドサービスを統合したIoTソリューションである。

「これを導入すれば、製造機械やモータ、センサ、PLCコントローラ、ロボットなどのデバイスとクラウドはもちろん、ERPやMESなどのエンタープライズシステムとも容易に連携できるようになる」(矢島氏)

エッジコンピュータ、WISE-PaaSソフトウェアパッケージ、IoTアプリケーション開発ツールと、事前に構成済みのクラウドサービスを統合して提供されるIoTソリューション
エッジコンピュータ、WISE-PaaSソフトウェアパッケージ、IoTアプリケーション開発ツールと、
事前に構成済みのクラウドサービスを統合して提供されるIoTソリューション



Edge Intelligence Servers(EIS)を構成するソリューション同ソリューションの詳しい仕組みについて矢島氏は解説を行った。

デバイスやセンサとの接続を実現するのが「WISE-PaaS/Agent」だ。産業用プロトコルとの接続機能やアナログやシリアルで吐き出されたデータを吸い上げ、データフォーマットを整えて出す機能、IoTアプリケーションを開発するためのSDKなどをパッケージ化したものだ。プロトコルの設定もユーティリティソフトが提供されているので、「容易に行える」と矢島氏は言う。

「WISE Agent」機能のほか、デバイスのリモートマネジメント、ソフトウェアアップデート、デバイスマネジメントなどをクラウド側で処理するための仕組みを提供するのが、「WISE-PaaS/EdgeSense」である。元々、デジタルサイネージや銀行のATMなど、無人で動いている装置をリモート監視するために開発されたソフトウェアをベースに、IoTの機能とセキュリティ機能を付加し、さらにそれを機能拡張したものだという。

「WISE-PaaS/EdgeSense」でデバイスマネジメント、ソフトウェアアップデートなどをクラウド側で処理を可能に
「WISE-PaaS/EdgeSense」でデバイスマネジメント、
ソフトウェアアップデートなどをクラウド側で処理を可能に



エッジインテリジェンスサーバとクラウドとの連携は、エッジインテリジェンスサーバに搭載されている「プロトコルコンバータ」が担当する。「エージェントを用意しており、デバイス、クラウド双方とスムーズに接続できるようになっている」と矢島氏。

連携するクラウドは「WISE-PaaS/EnSaaS」のほか、様々なユーザのニーズに応えられるようにMicrosoft Azure、AWSをサポート。「WISE-PaaS/EnSaaS」はマルチテナント、メータリング&課金サービス、弾性スケーリング、高可用性プラットフォームを備えたクラウドサービスイネーブラのためのデータサービスと環境を実現するエッジクラウド向けデータプラットフォームであり、例えばMicrosoft Azureの場合、IoT Hubを使ったデータのやり取り、Cosmos DB、Kubernetesなども活用できるようになっている。

デジタルサイネージや車や鉄道システムなど、特化した用途向けのアプリケーション・レディ・エッジコンピューティングシステムも用意している。

そして矢島氏は、「このようなソリューションを用意することでエッジコンピューティングを推進する。エッジコンピューティングの活用の先にあるAIoTにも注目し、それを支援できるソリューションの開発にも取り組んでいる」と語った。AIoTとは、AIとIoTの統合のことである。
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