ビジネスの明日を動かすICTトレンド「VR」や「MR」は社会を変革するか? ビジネス活用の現状と将来像

VR(仮想現実)にAR(拡張現実)、さらにはMR(複合現実)といったテクノロジーは、“現実”のビジネスにどのようなインパクトを与えるのでしょうか。各産業における実際の活用状況も紹介しながら、VR/AR/MRが普及した未来のビジネスについて展望します。

現在、VR(Virtual Reality:仮想現実)や、AR(Augmented Reality:拡張現実)、MR(Mixed Reality:複合現実)に注目が集まっています。

VRはご存知でも、「ARやMRはよく分からない」と言う方もいらっしゃるかもしれません。そこで、それぞれの概要を以下に記します。

VRとは、現実に存在しない空間や、実際に存在する空間でも何らかの理由で立ち入れない空間(遠隔地、危険な場所など)を、仮想空間として再現する技術です。現在は、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を被ることにより、仮想空間に没入する手法が一般的です。

続いてAR。こちらは、現実空間の光景に、CG(コンピュータグラフィックス)やテキストなどの情報を付加して現実を拡張し、現実世界の現象を、より利用者が理解できるようにする技術です。スマートフォンやスマートグラス(透過型ヘッドセット)を利用するのが一般的です。

最後にMRとは、現実空間と仮想空間を、さらに高度に融合させる技術です。ARの進化形といえます。透過型のスマートグラスやHMDが使われます。HMD利用時には、現実空間を直接目で視るのではなく、映像として取り込んだ上で、CG映像などと合成されたものを視ることになります。

以上のようなVR関連技術について、メディアでは2016年を「VR元年」と位置付けるなど、ブームとも言える状態になっています。

著者は、今回の盛り上がりを機に、VR関連市場は大きく伸長し、社会を変え、企業や人々にとって不可欠なソリューションになる可能性が高い、と考えています。

そこで、この記事では、

1.VR関連技術が社会に不可欠なソリューションになると考えられる3つの理由

2.現在のVR関連技術の活用状況

3.将来、VR関連技術がどのように進化し、社会や人々を変革していくのか

以上について言及していきます。

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西俊明(にし・としあき)

慶應義塾大学文学部卒業。合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション代表社員/CEO。富士通株式会社で17年間にわたり、営業、マーケティング業務に従事。2008年、経済産業大臣登録・中小企業診断士として独立し、2010年、合同会社ライトサポートアンドコミュニケーション設立。専門分野は営業・マーケティング・IT。Webマーケティングやソーシャルメディア活用のテーマを中心に、8年間で200社以上の企業や個人事業主のマーケティングのコンサルを実施、180回以上のセミナー登壇実績をもつ。著書に『あたらしいWebマーケティングの教科書』『ITパスポート最速合格術』『高度試験共通試験によくでる午前問題集』(技術評論社)、『絶対合格 応用情報技術者』(マイナビ)、『やさしい基本情報技術者問題集』『やさしい応用情報技術者問題集』(ソフトバンククリエイティブ)、『問題解決に役立つ生産管理』『問題解決に役だつ品質管理』(誠文堂新光社)などがある。

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