キーパーソンが語る

アカマイが描く「キャリアとCDNの新しい関係」

構成◎唐島明子(編集部) 2017.07.25

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

CDN最大手のアカマイ・テクノロジーズで、長年グローバルのキャリア向けビジネスに携わってきたマクゴーワン氏は、「この5年ほどでキャリアと新しい関係を築いている」と語る。同氏にアカマイのビジネス状況とキャリアとの新しい関係を尋ねた。


――アカマイ・テクノロジーズの現在のビジネス状況を教えてください。

マクゴーワン アカマイには3つのビジネスユニットがあります。「メディア」「ウェブ&セキュリティ」「エンタープライズ&キャリア」です。

最近はセキュリティサービスの分野が急成長していますが、アカマイが最も強いのはメディアストリーミングのソリューションで、半分弱の売上を占めています。

私たちは世界最大規模のCDN(Contents Delivery Network)を基盤に提供しており、23万台以上のCDNサーバーを世界中に分散配置しています。具体的には、大手キャリアやISPと連携しながら、彼らのネットワーク内にサーバーを置かせてもらっています。123以上の国で1350を超えるネットワークを展開中で、この超分散型のプラットフォームがアカマイの特徴です。

――アカマイにとってキャリアはどのような存在ですか。

マクゴーワン 非常に重要なパートナーです。前述のように、キャリアのネットワーク内にCDNのサーバーを置いてもらっているだけでなく、この5年ほどで新しい関係を築いています。

一例として、市場開拓も一緒にやるようになりました。キャリアはアカマイのサービスを一緒に売ってくれていますが、私たちにはない大規模な営業力を持っています。

ほかには、キャリアがエンドユーザー向けに提供する動画コンテンツ配信などのインフラとしても、アカマイのプラットフォームを利用してもらっていることも挙げられます。

米アカマイ・テクノロジーズ グローバルメディアセールス部門 シニアバイスプレジデント エド・マクゴーワン氏
米アカマイ・テクノロジーズ グローバルメディアセールス部門
シニアバイスプレジデント エド・マクゴーワン氏


――動画コンテンツ配信といえば、日本では2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。

マクゴーワン 過去の推移を見ると、FIFAワールドカップでは、2010年の南アフリカ大会から2014年のブラジル大会の4年間で約10倍、オリンピックでは2012年のロンドンから2016年のリオで約6倍にトラフィックが増加しています。

今後、4K/8Kなどのストリーミングが増えることも考えると、東京オリンピックでは今までにないトラフィックが発生すると予想されます。

アカマイ社内では現在、2020年の需要予測をしながら、日本のネットワークは十分なキャパシティがあるのか、あるいはもっと増強しなければならないかなどを検討しています。また、キャリアやコンテンツプロバイダーとの関係では、ビットレートや特別な機能ニーズがあるかなど、具体的な調整を進めており、そうした話をもとに技術開発を進めています。

――グローバルでキャリアビジネスを見てきた経験をもとに、今の日本のキャリアビジネスをいかがですか。

マクゴーワン 日本は高速なネットワーク環境が整っており、そのような取り組みは非常に先進的だと感じています。

ただし、テレビ番組などをインターネットで同時配信する分野では、法規制の関係などもあり、世界と比較するとやや遅れを取っているかもしれません。しかしながら、最近は日本でもテレビとネットの同時配信が可能になる動きがあるようですし、今後は同時配信サービスが広く展開されていくと考えています。

これから動画は、インターネットの世界に移行していきます。そうしたなか、AT&Tのように自らOTTサービスを提供するのか、あるいはレガシーのIPテレビやVoD(Video on Demand)サービスを継続しながらそれを進化させるのか、選択が迫られているのではないでしょうか。

スペシャルトピックスPR

comarch1806
bmtech1806
iijglobal1806

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】映像IoTが、来た!
●多様な業界に広がる映像IoT/●カメラとAIでスマート農業/●防犯カメラも新たな次元へ/●AI予測で混まないレジ/●映像IoTを支えるネットワーク構築のポイント

◆[インタビュー] NTT東日本 井上福造社長 ◆クラウド時代の企業音声システム ◆日本企業目線で“ヤマハ流”SD-WAN ◆富士通が産業向け新無線LAN ◆農業×IoTで「地方」を変える ◆MWC上海レポート

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

潜伏する脅威をAIが検知!
産業用制御システムやIoTも守備範囲

日商エレクトロニクスのセキュリティ対策が“新ステージ”に突入する!

リボン・コミュニケーションズTeamsの電話機能にいち早く対応
UCを狙ったサイバー攻撃対策も

Microsoft TeamsとPSTNをつなぐリボン・コミュニケーションズ

UNIVERGE Aspire WX電話やUC機能を全方位にカバー
中小企業の多様な働き方を強力支援

NECが5年ぶりの中小向けキーテレフォン「UNIVERGE Aspire WX」

F5ネットワークスセキュリティやGi-LAN仮想化など
モバイルインフラの強化に貢献

5G移行を控えた今、F5ネットワークスはどんな価値を提供できるのか?

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

アクセスランキング

tc1807_a
wsd_iot_ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます