ワイヤレスジャパン2017/ワイヤレスIoT EXPO 2017【SIGFOXブース】双日の介護支援システム、デバイスは半額以下で通信コストは約4分の1に

双日がシステムジャパンとともにSIGFOXブースに展示しているのは、SIGFOXを活用する高齢者介護支援システムだ。これまで3G/4G回線で通信していた部分をSIGFOXに置き換えることで、大幅なコストダウンが図れるという。同社は今年中の商用化を目指しており、これから実証実験を開始する予定だ。

SIGFOXパートナーの双日は、同じくSIGFOXパートナーのキョウデンプレシジョン、Innovation Farm、システムジャパンとともに、これまで3G/4Gを活用していた高齢者介護支援システム「Legame(レガーメ)」の通信を、SIGFOXに置き換えるソリューションを提案している。

レガーメは、脈拍・心拍・体動などのバイタルデータをセンシングできる「センサーデバイス」と、アラートを通知・表示する「専用ブザー」で構成されている。センサーデバイスを天井やベッド下に設置し、もし異変を検知したら専用ブザーにアラートを上げる。

従来から提供している高齢者介護支援システム「Legame(レガーメ)」のセンサーデバイス(左下、半透明の白い長方形のデバイス)と、専用ブザー(センサーデバイスの後ろにある小さな液晶画面がついた白いデバイス)。右側のPC画面は、モニタリング用のグラフを表示している

SIGFOXの通信モジュールを搭載したセンサーデバイス

SIGFOXは送信できるデータ量が小さいことから、3G/4GとSIGFOXでは少しシステムの仕様を変えているという。3G/4Gの場合は、センシングしたバイタルデータは全てクラウドなどに送信し、グラフで可視化する。それに対して、SIGFOXの場合は異変を検知したときにのみアラートを通知し、平常時のバイタルデータはセンサーデバイス内に3年分保存するといった具合だ。

通信回線をSIGFOXに置き換えることで、通信モジュールも通信料金も安くなる。従来のレガーメは、センサーデバイスや専用ブザーを含むシステム一式が18.6万円、通信料金が月額1800円ほどだったというが、「SIGFOXを利用することでセンサーデバイスは半額以下、通信コストは3分の1~4分の1になるとを見込んでいる」と、双日の海外業務部特命専門課長の佐藤渉氏は言う。

今後同社は、介護施設などからパートナーを募って実証実験を進め、年内にはサービス開始できるようにしようと計画中。KCCSによるSIGFOXのエリア展開が広がるにつれ、SIGFOX対応のレガーメも日本全国で利用可能になる予定だ。

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