企業ネットワーク最前線

F5から「セキュリティ専用機」、SSL可視化とDDoS対策を新ブランドで投入

文◎太田智晴(編集部) 2017.03.01

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

F5ネットワークスがセキュリティの新ブランド「Herculon(ハーキュロン)」を立ち上げた。従来からBIG-IPシリーズの1機能としてセキュリティ関連機能を提供していたF5だが、さらにセキュリティ専用のアプライアンスも投入する。

 

F5ネットワークスジャパンは2017年3月1日、新セキュリティブランド「Herculon」を発表した。特定のセキュリティ機能に特化した製品のための新ブランドで、4月1日から2つの製品の提供を開始する。

 

ジョン・クーン氏 谷村透氏
米F5ネットワークス プロダクトマネジメント シニアディレクターのジョン・クーン氏(左)とF5ネットワークスジャパン セキュリティソリューションアーキテクトの谷村透氏


まず1つめは、SSL可視化専用のアプライアンス「Herculon SSL Orchestrator」だ。

「あるサービスプロバイダーに聞いたところによると、彼らのネットワークを通るトラフィックの7~8割が暗号化されている」

米F5ネットワークス プロダクトマネジメント シニアディレクターのジョン・クーン氏がこう語った通り、ここ数年、SSL/TLS暗号化されたWebトラフィックは急激に増加している。

その結果、標的型攻撃対策に「死角」が生じているとF5ネットワークスジャパン セキュリティソリューションアーキテクトの谷村透氏は指摘した。例えば、「C&Cサーバーと通信するトラフィックがSSL暗号化されることによって、検知できないという問題が生じている」(谷村氏)。

もちろん、次世代ファイアウォールなどのセキュリティアプライアンスのほとんどは、SSL/TLS暗号化されたトラフィックもスキャンできる。ただ、SSL/TLSの可視化機能をオンにすると、セキュリティアプライアンスに多大な負荷がかかるため、オンにしていない企業が多いのが実情だ。

ユーザー企業のセキュリティ担当者は今、SSL/TLS可視化機能をオンにするためセキュリティアプライアンスの性能を増強するか、SSL/TLS暗号化されたトラフィックを「死角」として見過ごすかの選択を迫られているわけだ。

 

SSL暗号化の問題点
SSL暗号化の問題点


そこで出番となるのが、SSL可視化のための専用アプライアンスである。Herculon SSL Orchestratorを導入すれば、既存のセキュリティアプライアンスへの投資を保護しながら、SSL/TLSで暗号化されたトラフィックの可視化が行えるようになる。

 

Herculon SSL Orchestratorの主な特徴
Herculon SSL Orchestratorの主な特徴


 

SSL可視化アプライアンスは、例えばF5と同じADCベンダーであるA10ネットワークスなど、他社からも発売されている。

他社製品と比較した強みとして、谷村氏が挙げた点の1つが、高速な複合・再暗号化処理。「楕円暗号化方式が多く採用されつつあるが、これについても他社と比べて、ハードウェアで非常に高速処理できる」とした。

また、サービスチェーンの機能も差別化ポイントだという。

Herculon SSL Orchestratorは、SSL/TLS暗号化されたトラフィックを復号化して各セキュリティアプライアンスに渡すわけだが、トラフィックのコンテキスト(属性)に応じて、どのセキュリティアプライアンスのチェックを通すかのポリシーを細かく制御できる。

例えば、金融/ECサイトのURLへのアクセスであれば、従業員の個人情報を保護するためバイパスさせたり、レピュテーション(評判)の低いIPアドレスへのアクセスであれば、より多くのセキュリティアプライアンスを通したりといったことが行える。

Herculon SSL Orchestratorの主な特徴
トラフィックのコンテキストに応じたサービスチェーンが可能

 


さらに構成の柔軟さも他社より優れた点とのこと。他社の場合、SSL可視化アプライアンスの物理ポートの制約を受けるが、Herculon SSL Orchestratorにはそうした制約がないという。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

sun1807
ms1804
caso1804

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】NETWORK SHIFT
         DX時代の新しいネットワーク戦略とは?
●ネットワーク仮想化最前線/●AI時代のネットワーク運用/●AWSに学ぶネットワーク構築/●SD-WANの現在地/●キャリア・OTTで進むネットワークのオープン化/●ISDN&PHSの移行戦略

◆[インタビュー] OKI 坪井正志常務「社会インフラ×IoTに確信」 ◆大量接続と低遅延を両立の「次期5G NR」 ◆NTT、B2B2Xの世界展開へ

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

F5ネットワークスセキュリティやGi-LAN仮想化など
モバイルインフラの強化に貢献

5G移行を控えた今、F5ネットワークスはどんな価値を提供できるのか?

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

SigfoxSigfoxが開始1年で100万回線!
いよいよ花開くIoTビジネス

LPWAの代表格「Sigfox」の最新動向と活用事例を徹底レポート!

WatchGuard Wi-Fi Cloud不正APを自動遮断するWIPS搭載!
ソーシャルWi-Fiで販促支援も

セキュアな無線LAN環境を実現できる「WatchGuard Wi-Fi Cloud」

無線LAN構築・運用のポイントをSCSKが語る

無線LANの大きなトレンドとなっている「クラウドWi-Fi」で課題解決!

ジェイピー・セキュア導入実績100万サイト以上の
国産WAF「SiteGuard」

業界最速レベルで防御機能を提供するジェイピー・セキュアのWAF製品

ライムライト・ネットワークスクラウド型WAFでWebサイトを保護

ライムライトなら、自社のCDNやDDoS対策との多層防御でオリジンサーバーを攻撃から防御できる。

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

アクセスランキング

tc1807_a
ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます