新世代M2Mコンソーシアム公開シンポジウム2013 基調講演レポート「M2Mがアベノミクスの第三の矢になる」森川東大教授が語る“データ駆動型経済”におけるM2Mの重要性とは?

収集したデータの利活用が付加価値の源泉となる“データ駆動型経済”の時代がやってきた。このデータ駆動型経済において勝者となるのは、データを集めた者――。東京大学 先端科学技術研究センターの森川博之教授による講演「M2Mとデータ駆動型経済」をレポートする。

「よく考えてみると、結局、Web 2.0というのは、データを集めた者が勝ちなんだと理解した」

いまICT業界全体をリードしているGoogleやFacebookといったWeb 2.0企業。その価値の源として、東京大学 先端科学技術研究センター 教授/新世代M2Mコンソーシアム 会長の森川博之氏が指摘するのは、コンテンツや行動情報などのデータを集めるための機構だ。

データを集めたものが勝者になる
データを集めたものが勝者になる

森川教授によれば、現代社会は「データ駆動型経済(Data-Driven Economy)」へと移行しているという。データ駆動型経済とは、収集したビッグデータの分析結果を元に、意思決定が行われたり、新たなナレッジや付加価値が創出される世界だ。いかにデータを集め、いかに利活用していくか――。Web 2.0の時代以上にデータの重要性は高まっていく。

データ駆動型経済の概要
データ駆動型経済(Data-Driven Economy)の概要

こうしたなか、新たなタイプのデータが今後急増していくとも予想されている。それは、M2Mによって収集されるモノのデータだ。「M2Mの核になるのがセンサーだが、毎年10兆、100兆のセンサーが出荷される時代がやってくる」と森川教授は語る。

センサーの出荷台数予測

2013年11月27日、新世代M2Mコンソーシアムは「新世代M2Mコンソーシアム公開シンポジウム2013」を都内で開催した。その基調講演として行われた「M2Mとデータ駆動型経済」と題した森川教授の講演概要をレポートする。

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