Windows Phone普及への“最初のハードルを超える”―― 日本マイクロソフトが最新動向を説明

「Windows Phoneは、今までとはまったく違う端末。だから、(ユーザーに)使ってもらうとっかかりが課題だ。この最初のハードルをいかに超えるかが、我々にとって大きな挑戦だと思っている」

日本マイクロソフトは2011年10月24日、Windows Phoneについてのメディア向け説明会を開催した。8月にKDDIからWindows Phone 7.5を搭載した日本初の端末「IS12T」が発売されたが、国内市場への浸透について同社業務執行役員・コミュニケーションズパートナー統括本部長の横井伸好氏は、冒頭のように語った。

日本マイクロソフト業務執行役員・コミュニケーションズパートナー統括本部長の横井伸好氏

7月のIS12T発表に当たって、樋口泰行社長が「この第一歩を成功させないと次の展開がない、というくらいの意気込みでやっていく」と語ったWindows Phone。今回の説明会では、その“成功”に向けた日本マイクロソフトの取り組みが紹介された。ここでは、新機能の開発やアプリ拡充に向けた取り組みなど、主なものをピックアップしていく。

キャリアメール「EZwebメール」はまもなく対応

Windows Phoneの基本はマイクロソフトのクラウドサービス「Windows Live」との連携にある。コミュニケーションズパートナー統括本部・エグゼクティブプロダクトマネージャの石川大路氏によれば、「最初にWindows Live IDを入力するだけで、すべてのサービスが使える。この簡便さが非常に好評」という。PCでWindows Liveを利用しているユーザーは多いが、そこで写真や文書の共有、ストレージやカレンダーやアドレス帳などを活用してきたユーザーにとっては、Windows Phoneによってさらに利用シーンが広がることになる。

Windows Phone利用の“基本中の基本”となるクラウドサービス「Windows Live」の機能

こうしたクラウドサービスとWindows Phoneの連携をさらに使いやすくするために用意されたのが、「My Windows Phone」だ。石川氏いわく、「あなたのスマホのポータルサイト」。前述したクラウドサービスや、ゲーム機である「Xbox 360」のサービスへ簡単にアクセスできるようになるほか、アプリの購入履歴などもここですべて管理できる。

My Windows Phoneでは、リモートロックやリモートワイプ機能が利用できる

特筆すべきは、端末管理の機能もサポートしている点だ。万一、自分のWindows Phoneを無くした場合、このサイトから遠隔でアラームを鳴らしたり、ロックをかけたり、あるいは端末内のデータを消去したりできる。こうした機能がすべて無料で利用できる。

また、エンターテイメント系のサービスも拡充している。映画のレンタル購入が可能な「Zuneビデオ」サービスを開始。Xbox 360とWindows Phoneを連携させるための「Xboxコンパニオン」もまもなく提供開始予定という。

さらに、これまでIS12Tの販売においてキャリアメール「EZwebメール」に未対応だった点が大きな障害となっていたが、これも解消されるようだ。正式にはKDDIから近日中に発表される予定だが、まもなくIS12TでEZwebが利用できるようになるという。

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