ソフトバンクが「AI-RAN」の業界団体設立 エヌビディアやエリクソンらと実用化目指す

AIを搭載した基地局の“自律協調”によってネットワークを最適化する「AI-RAN」の実用化を目指すソフトバンクが、業界団体「AI-RANアライアンス」を新設する。エヌビディアやエリクソン、ノキアなども参画し、AI-RANのユースケース創出や技術シミュレーションに取り組む。

ソフトバンクは2024年2月26日、新たな業界団体「AI-RANアライアンス」を設立すると発表した。

「AI-RAN」とは、AIを搭載した基地局が自律的に協調することによってネットワークを最適化する技術。業界団体を新設することで、AI-RAN技術のさらなる高度化やエコシステムの構築、新たな収益機会の創出を目指すという。

現時点の参加企業・団体は、エヌビディアやエリクソン、ノキア、サムスンなどの11者。ノースイースタン大学などの教育研究機関もメンバーとして参画している。オペレーターはソフトバンクに加え、Tモバイルが参加する。

新

AI-RANアライアンス 参加企業・団体

「ビッグネームが集まっている。できる限り早い段階でAI-RAN構想を実装し、皆さまの社会に役立てるインフラを作っていきたい」。発表に先立ち、2月22日に開かれた記者説明会で、ソフトバンク 先端技術研究所 執行役員所長の湧川隆次氏はこう意気込んだ。

ソフトバンク 先端技術研究所 執行役員所長の湧川隆次氏

ソフトバンク 先端技術研究所 執行役員所長 湧川隆次氏

湧川氏は、AI-RANアライアンスの主な活動内容として、AI-RAN技術に関する研究、R&D(研究開発)に有用なデータの蓄積、ユースケース創出、AI-RANアライアンスラボでの技術シミュレーション、研究論文/ガイドライン等の公開などを挙げている。

活動内容

AI-RANアライアンスの主な活動内容

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