京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)は2024年4月25日、クボタが提供する営農支援システム「KSAS(ケーサス)」のサービスである「KSASシンプルコネクト」にSigfoxが採用されたと発表した。
KSASシンプルコネクト概要図
クボタでは、農業における生産者の高齢化や人手不足などの課題解決策として期待されるスマート農業を推進すべく、営農支援システムKSASを提供している。
KSASは電子地図を用いた圃場管理や作業の記録、進捗状況などを見える化し、生産者の管理業務の負荷を軽減することができるシステム。通信機器を搭載したクボタ製の農業機械(農機)と連携することで作業記録の自動化などが可能になり、より便利に利用することができる。
クボタでは、さらなるサービス向上のために、KSAS非対応の農機に位置情報を把握できる通信デバイスを後付けすることで、KSASとの連携や農機の一元管理を実現できないかと考え、複数の通信方式およびデバイスを用いて実証実験を実施した。その結果、①充実したデバイスラインナップ、②クボタのクラウド環境との接続容易性、③低コストの3点が評価され、KCCSが提供するSigfoxネットワークおよびデバイスが採用されたという。
農機にSigfoxデバイスを後付け装着したイメージ
導入後、生産者がもともと所有していた農機にSigfoxデバイスを後付けし、位置情報を自動取得することで、KSAS対応機と非対応機を一元管理できるようになった。クボタは、Sigfoxを活用した同サービスを「KSASシンプルコネクト」として、今年3月から提供している。