三井情報やシスコ、進和小牧SFiCラボへローカル5G導入

三井情報、シスコシステムズ、KDDIエンジニアリングは2024年2月22日、進和(愛知県名古屋市)が保有する、「検証」「教育・技術向上」「新規開発」の3つのコンセプトを軸にした小牧SFiC(エスフィック)ラボへローカル5Gシステムを導入したと発表した。

2023年8月に愛知県小牧市に開設した小牧SFiCラボは、社内エンジニアの技術教育、お客様向けのシステム検証を行える施設であり、ローカル5Gシステムも同年10月より稼働している。小牧SFiCラボにおいては、高速/低遅延かつ大容量のデータ収集と可視化に加え、産業用ロボットの遠隔操作、自動搬送機器のシームレスな無線切り替え等の製造業におけるDXのニーズに応えるため、各種検証を進めている。

小牧SFiCラボのコンセプト

小牧SFiCラボのコンセプト

ローカル5Gの敷設には無線局免許の取得や無線基地局、コアネットワーク等の設計・構築において専門知識が求められる。そこで、進和はローカル5Gの知見がある三井情報とシスコ、KDDIエンジニアリングと共に取り組みを開始した。三井情報は進和の無線局免許の取得を支援し、ローカル5G基地局、コアネットワークおよびコアネットワークを含む5Gプラットフォームの導入を行った。また、5Gプラットフォームにはシスコの「Cisco Private 5G」を採用し、KDDIエンジニアリングがラボ環境構築におけるローカル5G基地局構築工事および配線ケーブルの敷設・配線から接続までを対応した。

進和は小牧SFiCラボでローカル5Gを活用したシステムの検証・評価の他、5G対応端末の性能評価や通信品質評価等、お客様のユースケースに合わせてカスタマイズした検証を実施する。また、昨今の製造現場ではAGV(無人搬送車)/AMR(自律走行搬送ロボット)等の自走装置制御、ロボット制御、品質管理、タブレットによる情報入出力等において無線の活用が進んでいる。

製造現場のような多種多様な機器が混在する環境でシステムを安定的に運用するには、多様化する無線技術の中から最適な無線技術の組み合わせが必要とされる。本検証を通じて無線環境を最適化することで、製造プロセスの効率化や品質向上に貢献し、製造業界全体の発展に寄与することを目指しているという。

 

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