“日本初”AIカメラ活用でアイスホッケーをフルリモートマルチアングル配信 ラミレス氏も太鼓判

AIカメラでアイスホッケーファンを“ゲッツ”―― 日本アイスホッケー連盟とNTT Sportictは、AIカメラを活用して試合をマルチアングル・フルリモート配信する。最新技術が配信コストを大幅削減し、競技の裾野拡大への期待がかかる。

日本アイスホッケー連盟とNTTSportictは2024年2月20日、「AI技術を活⽤した⽇本初フルリモートマルチアングルによる⼥⼦アイスホッケー公式戦ライブ配信」についての記者発表会を開催した。

NTTSportict 代表取締役の中村正敏氏(左)と、日本アイスホッケー連盟で理事を務めるアレックス・ラミレス氏

NTTSportictは「STADIUM TUBE」の名称で、AIカメラを活用したスポーツ映像配信サービスを競技場運営者やスポーツチームなどに提供している(参考記事:NTT西と朝日放送、スポーツ映像配信の新会社「NTTSportict」設立)。

NTTSportict 代表取締役の中村正敏氏は、同社の事業ドメインをアマチュアスポーツや地域スポーツなど、映像化できていないスポーツだと説明。そして「100万人が見る試合を1試合放送するのではなく、100人が見る試合を1万試合配信したい」とビジョンを語った。

STADIUM TUBEは、イスラエル・Pixellot社製のAIカメラと配信プラットフォームをセットにしたソリューション。競技場にカメラを設置するだけで練習や試合の撮影、編集、Web配信が可能となる。カメラに搭載されたAIは競技ルールを学習しており、競技展開に応じて選手やボールの動きをアルゴリズムで追跡するため、撮影・編集に要していた作業コストを約90%以上削減できるという。

STADIUM TUBEの基本的な仕組み

STADIUM TUBEの基本的な仕組み

同連盟と同社はかねてよりAIカメラを用いた競技活性化に取り組んできた。2020年2月には東京・西東京のダイドードリンコアイスアリーナ(東伏見アイスアリーナ)にAIカメラを常設。それ以降、試合の自動配信の実証を行い、現在では年間400試合を自動配信しているという。

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