WANを一元管理するSD-WANの需要増加の背景の1つに、企業の事業拠点の増加に伴う、ネットワーク管理負荷の増大がある。

「グローバルに回線網を持ち、SD-WANとワンストップに提供できることが特徴です」と、Colt 松原孝昌氏は各国に拠点を置く企業に選ばれていることを誇る。見やすい管理画面や、セキュリティ対策も長所だ。

Coltテクノロジーサービス アジアプロダクトマネジメント プロダクトマネージャー 松原孝昌氏

また、ColtのSD-WANは、MPLS・インターネット回線だけでなく、4G/5Gのモバイル回線もセットで提供できる。「光ファイバーが敷設されていない地域や、工場の倉庫など社内LANが届いていない場所でも、効率的に運用していただけます」（Coltの松下準氏）

Coltテクノロジーサービス アジアプロダクトマネジメント 部長 松下準氏

モバイル回線を含めて一元的に管理できる点を、日本と欧米に複数の拠点を有する航空宇宙産業のスタートアップ企業が活用している。

この企業は、事業拡大のスピードにネットワーク環境の整備が追いついていない状況だった。一方、堅牢なネットワークと、海外の遠隔地を結ぶ安定したモバイル通信は、宇宙資源開発という同社のビジネスにおいて特に不可欠なものだった。そこで、Coltのモバイル接続と、SD-WANによるグローバルのWAN環境の一元管理を導入した（図表）。併せて、各リージョンのAWSへ接続するローカルブレイクアウトと、オプションとしてクラウド型セキュリティサービスであるZscalerによる次世代ファイアウォールやウェブフィルター等を提供し、先進的なビジネスを支えている。

図表　航空宇宙企業におけるColt SD WAN構成図

日々の運用を伴走支援　グローバル展開の良きパートナー

手厚いサポートもColtの強みだ。

イタリアのタイヤ販売業・Fintyre S.p.A社は、倉庫と販売店、データセンターとの確実な接続と、企業買収によって複雑化したネットワークの最適化という2つの課題に直面していた。Coltは、各拠点の事情に合わせて柔軟に回線を使い分けながら、ネットワークの統合をSD-WANで行うことで、コスト効率の高いWANを構築した。

加えて同社は、サービスマネージャーを追加で契約した。これは、顧客企業に専属する運用担当者のことで、SD-WAN運用を徹底的にサポートする。

グローバル展開するアパレル企業もColtのSD-WANを導入している。GUIが設定作業やトラブルシューティングを容易にし、ゲストWi-Fi運用や店舗運営のデジタル化に貢献している。

この企業の導入の決め手となったのが、同社が店舗を持つ欧州から北米、アジアをカバーするColtの広範囲の回線網だ。各店舗にはコールドスタンバイする予備端末を提供し、障害発生時でもビジネスを継続できる体制を整えており、今後の店舗網拡大にも寄与する。

顧客に寄り添って最善の課題解決策を提供するColtは、グローバルに活動する企業の良き伴走者になるだろう。

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E-mail：asia-sales-online@colt.net
URL：https://www.colt.net/ja/product/sd-wan/