認証局基盤の耐量子計算機暗号(PQC)対応を実証、サイバートラスト

サイバートラストは2023年1月18日、同社の新認証局基盤において、耐量子計算機暗号(Post Quantum Cryptography:PQC) への対応に関わる概念実証(PoC)を完了したと発表した。

量子コンピュータの進化と普及により、既存の暗号化技術が無力化すると懸念されている。(参考記事:量子コンピューター時代の暗号通信 2024年にも民間企業で対策開始?

これに対し、米国国立標準技術研究(NIST)は量子コンピュータでも容易に解読できないPQCの標準化を進めている。 PQC 標準化はカテゴリーごとの公募を 2016 年に開始し、2022 年 7 月に第 3 ラウンド評価において PQC デジタル署名としては3方式が選出された。

サイバートラストは、大量の IoT 機器などに高速・大量に証明書を発行・配付可能な商用の新認証基盤を開発・稼働している。今回、NIST が選出した PQC デジタル署名 3 方式について、PQC 標準技術を同基盤に実装する PoC 開発を行い、完了した。

PQC 標準技術をサイバートラストの基盤に実装する PoC の様子

PQC 標準技術をサイバートラストの基盤に実装する PoC の様子

NIST は、第 4 ラウンドでも追加で標準技術を選定し、2023 年後半から 2024 年に PQC に関わるガイドラインの公開も予定している。サイバートラストは引き続きこれらにも対応していく予定だとしている。

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