しかしマルチクラウド環境といっても、現在の企業ネットワークにおいて、クラウドだけで完結することは難しい。多くの企業では拠点とデータセンター(DC)、DCとDC、DCとクラウドがネットワーキングされており、さらにクラウド内も同じリージョン間や、異なるリージョン間というように、ネットワーク設計は複雑化の一途をたどっている。これにマルチクラウド戦略が加わると、異なるクラウド間をつなぐ作業が必要になる。
ここで課題となるのが「クラウドごとに仕様や操作方法が異なることです」と日商エレクトロニクスの小松宣之氏は指摘する。AWSであればAWSの、AzureであればAzureの、GCPであればGCPの専門知識が必要になる。
そのため、マルチクラウド環境への移行に時間がかかり、かえってDXを遅らせてしまうという現状がある。こうした課題をネットワークとセキュリティの面から解決するソリューションが「Alkira(アルキラ)」である。