SolarWindsが2022年に新プラットフォーム 情報流出後の日本への影響は最小限

SolarWindsは2021年9月28日、オンラインで日本メディア向けに事業戦略説明会を開催した。現在は各インフラを監視するソリューションを提供しているが、2022年にはこれらを一元監視できるプラットフォームを提供する。同社は現状、各インフラ監視ソリューションを「Orion Platform」上から一元管理できるが、設定からトラブルシューティングまで自動化する機能を盛り込んだ。

SolarWindsは主にネットワーク監視およびシステム管理ソフトウェアのソリューションを提供している企業。説明会には2021年1月に米SolarWinds 代表取締役社長兼CEOに就任した、スダカー・ラマクリシュナ氏が登場した。

SolarWinds
米SolarWinds 代表取締役社長兼CEO スダカー・ラマクリシュナ氏

事業の現状について「Fortune 500の企業のうち498の企業が何らかの形で当社のソリューションを利用している。20以上の国に拠点があるグローバルカンパニーで、特許数も280以上に増えている」とラマクリシュナ氏は紹介した。

「オンプレミスとクラウドを問わず可視化できる。さらにデプロイをシンプル化することに成功し、俊敏に導入できる仕組み」がSolarWindsの強みだという。

Solarwinds SolarWindsの現状

※当初はパートナー数を280以上とした資料を掲載しておりましたが、資料が誤っており正しくは特許数が280以上でした。誤った情報を発信してしまい申し訳ありません。

さらにラマクリシュナ氏は、2022年中に「オブザーバビリティ・プラットフォーム(仮)」と題した新しいソリューションをローンチする予定だと発表した。

同社は現在、ネットワーク、システム、データベース、セキュリティ、アプリケーション、ITSM(ITサービス・マネジメント)などの各分野向けにモニタリングツールを提供しているが、これらを包括的に管理するソリューションだという。「インフラ全体を可視化することが可能になるだけでなく、設定・構築の自動化やユーザーへのアラート、自動復旧などの機能を実装する」とラマクリシュナ氏は強調した。

統合監視の仕組みとして同社はすでに「Orion Platform」を提供している。各インフラ監視ソリューションはOrion Platformから提供されることで、全てのデータを1つの画面から可視化することができる。新しいプラットフォームでは設定・構築から障害の復旧まで、あらゆるプロセスで自動化機能を提供することで、よりユーザーの生産性に寄与するとしている。「ユーザーが手動で実施する作業を自動化することで、設定ミスなどを事前に防ぐことも可能になる」

Solarwinds
SolarWindsの既存ソリューションは2022年ローンチ予定のプラットフォームで統合できるようになる

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