ところが、現状のキャリアネットワークは、各拠点に分散するエッジを効率的に管理する仕組みができていない。レッドハット チーフアーキテクトの杉山秀次氏は「既存の運用モデルには、エンドユーザーもしくはミドルB事業者へ、必要とする機能が備えられたエッジプラットフォームをジャストインタイムで展開できないという課題があります」と指摘する。
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レッドハット チーフアーキテクト 杉山秀次氏 |
こうした課題を解決するのがレッドハットの提供するプラットフォーム「Red Hat OpenShift 4」や「Red Hat OpenShift Kubernetes Engine」である。結論から述べると、各拠点に分散配置されているエッジプラットフォームを自律運用することが可能になる。
通信インフラを構成するRAN(Radio Access Network)機能やUPF(User Plane Function)機能に加えて、エンドユーザーやミドルB事業者が開発したコンテナアプリも、エンドポイントスライスを介することで企業毎にプロジェクト分離して柔軟にエッジへCD(Continuous Delivery)展開できるようになる。