まず紹介したいのは、最大1kmの広域をカバーできるWi-SUN版のLPWAであるWi-SUN FANに対応したIoTゲートウェイだ。日新システムズが参考出品したWi-SUN FAN対応IoTゲートウェイは、数㎝四方の超小型サイズである。参考出品となっているのは、Wi-SUN FANの仕様がまだ完全に固まっておらず、製品化はこれからのため。Wi-SUN FANの評価・開発ボードも展示されていた。
Wi-SUN FAN対応IoTゲートウェイ(参考出品)
また、Wi-SUNは、ガス用のスマートメーター向けでも普及が進もうとしている。東京ガスが今年度末から順次導入する計画だ。
東京ガスのスマートメーター用ネットワークの構成イメージ
商用電源が供給されている電力用のスマートメーターと違って、ガス用は電池駆動。しかもガスメーターの計量法により、電池で10年駆動することが求められている。そこでガス用スマートメーター向けに標準化されたのが、Wi-SUNのU-Bus Airというプロファイル。Wi-SUNの他のプロファイルと比べて低消費電力となっている。
Wi-SUN U-Bus Air対応のスマートメーター
このほか、Wi-SUN Allianceのブースでは、工場内の給油・給水用の「無線流量計(Link920シリーズ)」(オーバル)、もろみの状況を管理できる「もろみ日誌 Sub-GHz品温センサー」(ラトックシステム)、コンビニの冷蔵庫の温度監視やビニルハウスの温湿度監視などに使われている「e-DISP・Z」(ディーディーエル)など、Wi-SUNを活用した様々なソリューションを見ることが可能だ。
Wi-SUNを活用した流量計と品温センサー