「ビジネスのデジタル化が加速している。各業界のトップ10企業のうち4社は、デジタル化に乗り遅れ、次の5年のうちに淘汰される」――。シスコの石黒氏は講演の冒頭、ショッキングな話で来場者の関心を一気に惹きつけた。
シスコシステムズ アーキテクチャ事業 コラボレーション営業 部長 石黒圭祐氏 |
デジタル化への対応が求められるのは、企業だけではない。そこで働く従業員もデジタル化に適応していくことが要求される。
以前であれば、同じ会社や同じ部署のメンバーだけでチームを組めばよかった。しかし、デジタル社会では、チームの概念自体が変化し、社外や海外の従業員とチームを組んで成果を出していく必要がある。
現在の働き方と、デジタル化時代の新しい働き方の違い |
そうしたなか、チームのパフォーマンスをどう最大化させるか――。「そこで、テクノロジーでどうチームワークをサポートしていけるかが鍵になってくる」と石黒氏は述べた。
例えば、地方の社員が思いついたアイデアを、東京の社員とどうやって迅速に共有するのか。「一社員からすると、そのためのツールや環境がなければ、どう情報を展開していいのか分からない」
石黒氏はこう指摘したうえで、デジタル化に対応できる俊敏な組織・チーム作りのためのコラボレーションが重要になるとした。