ワークスタイル変革Day 2016 講演レポートシスコ石黒氏、「Cisco Spark」と「アップルとの提携」で加速する新たな働き方

デジタル化の進展により、働き方が変わっていく。「その際、重要な役割を果たすのがコラボレーションツールだ」とシスコの石黒圭祐氏は話す。そして、クラウドベースの「Cisco Spark」は、あらゆる場所をワークスペースに変えると強調した。また、シスコのユーザー企業である楽天の西尾祐人氏も登壇し、同社のワークスタイル変革の取り組みについて語った。

アップルとの提携から1年で実現した成果講演の最後に石黒氏は、1年前に発表されたエンタープライズ分野におけるアップルとの提携についても話した。

「なぜ、シスコとはアップルは手を組んで一緒にビジネスをやっていこうと考えたのか――。シスコがネットワークを持っていて、アップルはデバイスを持っている。そして、そのうえにいろいろなアプリケーションがある。シスコとアップルは、これらを全部組み合わせて、もっと素晴らしい体験を皆様に届けるために提携した」

石黒氏はアップルとの提携目的について、こう述べたうえで、iOS 10で実現した具体的な成果を紹介した。

まずはWi-Fi環境の向上だ。シスコの無線LANアクセスポイントとiOS 10デバイスは、従来より8倍も高速にローミングできるようになった。「VoIPアプリと無線LANの相性が悪く、歩きながら電話していると、通話が途切れるといったことは、これでなくなる」

アプリケーションの優先制御もできるようになった。「いろいろアプリがiOS 10デバイス上で動いているが、『これは落としていけない』というアプリ、特に音声やビデオなどのリアルタイムコミュニケーション系がそうだが、そうしたアプリを両社の力によって優先制御できるようになった」

また、iOS 10デバイス上でのCisco Sparkの操作性も大きく向上した。iOS 10デバイス上のコミュニケーションを、MDM経由で強制的にCisco Spark経由にできるようになったほか、通常の電話と同じように、iPhoneに着信したCisco Sparkの通話がロック解除なしで取れるようにもなった。

Cisco SparkとiOSの連携も強化された
Cisco SparkとiOSの連携も強化された

講演のまとめとして石黒氏は、「ビジネスパーソンが本当に求めているのは、とにかく相手とつながって会議を行いたいということ。それが、Cisco Sparkに込めた我々のメッセージ。シスコの考え方はニュートラルであり、端末を選ばない。しかも、どのオペレーション、どの端末でも簡単に利用できる」とアピール。

そして、「ロードマップはまだ終わっていない。今年末から来年頭にかけて新しい驚きを届けたい」と話して演台を降りた。

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