Infobloxは2026年7月29日、AI時代のサイバーセキュリティ戦略に関する記者説明会を開催した。サイバー攻撃の高度化を背景に、DNSを先制的サイバー防御の中核として位置付ける考えを示すとともに、福岡大学におけるプロテクティブDNS(悪性ドメインをDNS段階で遮断する仕組み)の事例を通じて、その有効性を紹介した。
DNSは先制的サイバー防御の中核に

Infoblox エグゼクティブ バイス プレジデント兼チーフ エバンジェリストのクリケット・リユ氏
Infoblox エグゼクティブ バイス プレジデント兼チーフ エバンジェリストのクリケット・リユ氏は、サイバーセキュリティの脅威動向について説明した。
「Infoblox Threat Landscape 2026」の調査によれば、サイバー攻撃の多くはこれまで確認されたことのない新しいドメインやサーバーを使って行われており、新規に登録されるドメインの22%が悪意のあるものだとリユ氏は指摘。その確認された悪性ドメインのうち88.3%は、単一の企業を狙った攻撃だけに使われており、複数の企業に使い回されるケースは少なかったという。

「Infoblox Threat Landscape 2026」の主要指標
「攻撃者は汎用的なドメインを使い回すのではなく、標的ごとに新たなドメインを用意しており、過去に悪用が確認されたドメインをリスト化して防ぐ方法だけではサイバー攻撃への対応が難しくなっている」とリユ氏。そのため、ドメインが登録された段階で、その特徴から危険性をあらかじめ判定し、実際の攻撃が行われる前に検知・遮断するプロテクティブDNSが重要になると強調した。
同氏は、NIST(米国立標準技術研究所)が2026年3月に公開したDNSセキュリティに関するガイドライン「NIST SP 800-81」の改訂第3版でも、プロテクティブDNSが正式に取り入れられたことを紹介。プロテクティブDNSが先制的サイバー防御の中核になると述べた。












