Web3技術を基盤とした製品開発を手掛けるしるしは2025年12月18日、消費電力を約1Wに抑えながら最大40台のデバイス通信を制御できる省エネ型IoT通信ハブ「Web3Hub 3.0」を近日発売すると発表した。

IoT通信ハブ「Web3Hub 3.0」の製品イメージ
IoT機器の普及により、個々のデバイスの消費電力は低減する一方、それらを束ねて管理する通信ハブ側の電力負荷が課題となっていた。特に店舗や工場、研究施設、データセンターなどでは、長時間・多台数の安定稼働を前提とした低消費電力な通信基盤が求められている。
Web3Hub 3.0は、同社が省電力マイニングマシン「Web3 Maker」で培ってきた電力効率制御技術を応用して開発された。最大接続台数を40台とする設計は、筐体サイズや通信安定性、負荷の平準化を考慮した検証の結果導き出されたもので、小型筐体のまま常時約1Wの消費電力を維持できるという。
瞬間的な電力上昇を抑えるため、一斉接続ではなく、接続対象を一定のテンポで巡回しながら通信する「自律巡回通信方式」を採用。発熱も最小限にとどめられるため、冷却ファンが不要になり、USB Type-Cケーブル1本で給電できる構成とすることで、長寿命かつ高信頼性の運用を可能としている。
同社は本製品を、自社が推進する省エネ型データセンター事業との親和性が高い製品と位置付ける。特に、少ない電力枠で多数の小型マイニングマシンを運用する環境において、低消費電力で多台数を管理できる通信基盤としての活用を見込む。また、小型で冷却設備を必要としない特性から、遊休不動産を活用したデータセンター化などへの応用も視野に入れる。
通信方式はWi-FiおよびBluetooth。本体サイズは74.0×379.0×12.2ミリ、価格は8万8000円(税別)。













