ネットワンシステムズは2025年10月27日、米Selector Softwareと代理店契約を締結し、同社のAIOps/オブザーバビリティプラットフォーム「Selector AI」を日本市場で提供すると発表した。
AIOpsは、AIによって膨大な運用データを相関分析し、障害の兆候検知や原因特定を自動化する技術領域。運用の複雑化や人材不足を背景に、近年企業ネットワークでも導入が進みつつある。
Selector Softwareは、AIOps分野でネットワークデータに特化した分析基盤を持つベンダーの1社。Selector AIは、ネットワーク機器からSNMP、Telemetry、Syslogといった監視データを収集し、AIによる相関・因果分析で異常の兆候や原因を特定する。多数のアラートを自動的に整理して関連性を可視化し、根本原因分析を迅速化するのが特徴という。
この仕組みにより、インシデント対応件数の削減や人的見落としの防止、機械学習による検知精度の向上が期待される。複数データを統合した可視化機能も備え、運用現場での判断を支援する。
ネットワンシステムズは今回の提携を通じ、国内におけるAIOps導入支援体制を整備し、企業の運用負荷軽減とサービス品質向上を支える方針。今後はSelector AIの分析基盤と自社の導入・運用支援力を組み合わせ、自律型ネットワークの実現に向けた価値提供を強化していくとしている。










