楽天モバイルは“価格維持”を宣言 三木谷氏「痩せ我慢ではない」

楽天モバイルは“価格維持”を宣言 三木谷氏「痩せ我慢ではない」

「低価格×無制限継続宣言」を行う楽天モバイル 代表取締役会長の三木谷浩史氏

「楽天モバイルは低価格・無制限を継続する」――。楽天モバイルは2025年9月30日、記者説明会を開催し、同社 代表取締役会長の三木谷浩史氏がこう“宣言”した。他の携帯電話事業者による料金値上げの発表が相次いでおり、「楽天モバイルも値上げするのか」という質問を多くもらっていたことが、今回説明の機会を設けた理由の1つだという。

三木谷氏は、物価が上昇する中、「通信料が上がっていくのは致し方ない」「普通でいけば値上げだと思う」と他キャリアの動きに一定の理解を示したうえで、追い掛ける立場として「踏ん張っていきたい」と発言。ただし、それは「痩せ我慢ではない」とし、「なぜ可能なのか。キーワードは完全仮想化+Open RAN+AI」と同社のインフラの強みをあらためてアピールした。

例えば、電気料金の高騰に対しては、RIC(RAN Intelligent Controller)を用いた、AIによるRANの自動化・最適化を開始しており、2025年内に電力消費量を約20%削減できる見込みだという。

稼働率が低い基地局はエコモードにするなど、AIを活用したRANの制御で電力消費量を削減

稼働率が低い基地局はエコモードにするなど、AIを活用したRANの制御で電力消費量を削減

また、通信機器の調達コストに関しても、「1つのベンダーに頼っていると、どうしても価格交渉力が効かない」が、Open RANを採用しているため、「いろいろなベンダーから、競争してもらいながら購入することができる」。さらに、AIによる人件費の最適化などにも取り組んでいるという。

Open RANの採用により、調達コストを大幅削減できているという

Open RANの採用により、調達コストを大幅削減できているという

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