NTTドコモビジネスは2025年9月26日に記者説明会を開催し、「docomo business RINK」の新機能として、「WANセキュリティ」を9月30日より提供開始すると発表した。
docomo business RINKは、ネットワーク機能とセキュリティ機能を統合したNaaS(Network as a Service)サービスで、2023年11月より提供が始まった。
同社 常務執行役員 プラットフォームサービス本部 クラウド&ネットワークサービス部長の藤嶋久氏によれば、docomo business RINKは、Webポータルからサービス開始・変更が可能な「スピーディーでフレキシブル」、サブスク型で必要な時に必要な分だけ使える「リーズナブル」、リモートアクセスやIDaaS(Identity-as-a-Service)などのセキュリティ機能を一元的に提供する「統合型」という3つの特徴を持つ。
NTTドコモビジネス 常務執行役員 プラットフォームサービス本部 クラウド&ネットワークサービス部長 藤嶋久氏
そして今回、このdocomo business RINKへ新たにWANセキュリティが加わる。これは、脅威インテリジェンスを活用して企業ネットワーク等における脅威を検知・遮断するセキュリティサービスだ。検知した脅威はメールで顧客へ通知し、Webポータル上から不正通信を遮断することができるという。
Webポータル上から不正通信を検知・遮断
また、通信ログを長期保存する「フローコレクター機能」により、「保存された通信ログを活用して過去の状況を確認できるため、インシデント発生時の原因追跡が容易になる」(藤嶋氏)ほか、脅威検知時の初動対応や原因調査などをサポートするヘルプデスクも提供する。
2025年12月には、普段と異なる挙動や兆候を検出する「ふるまい検知機能」、2026年以降には、グループ会社の脅威検知情報を親会社に伝達する「脅威情報共有機能」もWANセキュリティに追加する計画だ。「サプライチェーンガバナンスの向上や、EDR(Endpoint Detection and Response)を導入できないOA機器や工場内のIoT機器なども含めてセキュリティ対策を行える」と藤嶋氏はアピールした。
WANセキュリティの機能
WANセキュリティの月額料金は1拠点あたり2860円(税込)で、初期費用は不要。