ソフトバンクは2025年7月30日に記者会見を開催し、消費者参加型植樹貢献プログラム「NatureBank」と、企業版ふるさと納税を活用した「日本森林再生応援プロジェクト」を開始したと発表した。
この2つの取り組みをスタートする狙いについて、代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一氏は、「我々は通信事業者であり、AI企業でもある。エネルギーを消費しながら今後も活動を続けていく立場にある以上、再エネ開発やCO2削減プロジェクトに対して、責任を持って取り組んでいく必要がある」と説明した。
ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川潤一氏
PayPayで「2リットルのペットボトル2本分」のCO2削減
NatureBankは、「ユーザーがCO2削減に貢献するサービスを利用することで、ソフトバンクがその削減量と同等の植樹を支援する」(宮川氏)プログラムだ。実施期間は2025年7月30日~2030年7月31日で、申し込みは不要、参加費も無料である。
NatureBankの概要
対象となるのは、PayPayやPayPay銀行といった金融サービス、Yahoo!カーナビやYahoo!乗換案内などの移動支援アプリ、Yahoo!フリマやZOZOUSEDといったリユース・リサイクルサービスなど、計16種類のサービスに及ぶ。
NatureBankの対象サービス
宮川氏は、ソフトバンクのグループ各社が提供するサービスを使うことで、CO2を大きく抑制できると強調。例えば、PayPayを1回利用するだけで、現金取引に伴う森林伐採や紙幣の製造・配送、ATMの運用といったコストを削減でき、「2リットルのペットボトル2本分」に相当するCO2の排出を抑えられるという。
ZOZOUSEDで中古衣類を購入する場合には、新品に必要な原材料採取や製造、配送、廃棄などにかかるコストを省けるため、「ドラム缶3本分」のCO2削減につながるそうだ。
なお、毎月第1木曜日を「NatureBankの日」と位置づけ、「毎月参加したくなるコンテンツを配信予定だ」とCSR本部 本部長の池田昌人氏は説明。8月にはLINE公式無料スタンプを配信し、このダウンロード数に応じて植樹を行う予定だという。