パナソニックEWネットワークスは2025年5月27日、次世代の高速無線通信と高画質映像配信のIP化に対応する「オール10Gスイッチングハブ」および、新たな無線通信規格Wi-Fi 7に対応したクラウド管理型アクセスポイント「AIRRECT(エアレクト)」を、来年1月21日に発売すると発表した。
Web会議や映像共有の需要が高まるなか、10Gbps回線の導入を求める法人が増加している。特に小中学校では、文部科学省が推進するGIGAスクール構想第2期「NEXT GIGA」において、動画の同時視聴など学習環境の高度化を見据えた高速・大容量ネットワークの整備が求められており、需要拡大が顕著となっている。
今回発表されたスイッチングハブは、こうしたニーズに応える全ポート10Gbps対応の「オール10G」モデル。ポート数やPoE対応の有無に応じて、3機種がラインナップされる。
オール10Gスイッチングハブ「XA-AML16TFPoE++」
PoE搭載機種は、PoE++による最大90Wの給電に対応。リモートカメラや無線アクセスポイントなどの機器に対し、1本のLANケーブルで電源供給とデータ通信を同時に行える。また、雷サージ耐性(10kV)や、接続機器の自動再起動を行うオートリブート機能を備えており、企業や学校、スポーツ施設などにおける安定運用を支援する。
併せて発売されるWi-Fi 7対応アクセスポイント「AIRRECT AP-7410」は、6GHz(24チャネル)に対応したトライバンド構成。6GHz帯を含む複数周波数帯での同時通信を可能にする「MLO(Multi Link Operation)」機能を搭載するほか、2系統の10Gbpsインターフェースを備え、高速かつ冗長性に優れた無線通信を実現する。クラウド型無線LANコントローラ「AIRRECT Cloud」との連携により、GUIベースでの直感的な一元管理が可能で、複数拠点のネットワーク運用も効率化できるとしている。
Wi-Fi 7対応アクセスポイント「AIRRECT AP-7410」
同社は両製品を活用したシステム構築によって、企業の情報システム部門や教育機関の高速・大容量通信ニーズに応えるとともに、NEXT GIGAやスポーツ・ステージング、放送業界といった高画質映像を多用する分野での導入拡大を目指す。