イー・アクセスは2012年2月22日、LTEサービス「EMOBILE LTE」を3月から提供開始すると発表した。国内ではNTTドコモに続き、2番目のLTEサービスとなる。
エリック・ガン社長が「EMOBILE LTE」の特徴として挙げたのは次の3つだ。まずは下り75Mbps、上り25Mbpsという最大通信速度。ただし、全エリアが対応するわけではなく、その他のエリアでは下り37.5Mbps、上り12.5Mbpsとなる。なお、どのくらいのエリアが75Mbpsに対応するかについては、この日は明らかにされなかった。
会見ではLTEのデモも披露。ご覧の通り、理論値の75Mbpsに近い速度が実際に出ていた |
2番目は「世界の主流であるFDD-LTEの採用」(ガン氏)である。これはもちろんUQコミュニケーションズのWiMAXやソフトバンクグループのAXGPを意識しての発言だ。また、ガン氏はイー・アクセスがLTEを展開する1.7/1.8GHz帯は、世界でLTEを展開する事業者の約23%が使用していると紹介。このため端末などを低コストで調達できるという。
イー・アクセスが使用する1.7GHz帯(1.8GHz帯)は、世界のLTEサービスのメイン帯域になっているという |
そして3番目はエリアだ。今年6月末に東名阪主要都市の99%のエリアでLTEサービスを利用可能にするとのこと。全国人口カバー率については今年3月末に40%、来年3月末に70%を予定している。
イー・アクセスのLTEエリア展開計画 |
なお、LTEの展開方法だが、DC-HSDPAとLTEのデュアルモード基地局を採用。DC-HSDPAと同一の周波数と設備で運用するが、これは世界初になるという。
提供料金については「現在検討しているところだが、現状と同じ月額3880円を目指す」とガン氏は話した。