さまざまなデジタルサービスを手掛け、サービスの付加価値向上のために、新たなネットワーク技術を積極活用しているMIXI。同社はデータセンター間接続(DCI)の構築においても、最先端の技術・ソリューションを導入してきた。
2019年には、DCIで当時世界初だったホワイトボックス型光伝送装置を採用。ハードウェアとOSを分離したディスアグリゲート型の光伝送ネットワークによってDCIを構築した。
そのMIXIがまた、前例の非常に少ない新たな挑戦に踏み切った。2024年に千葉県印西市に新設したデータセンターと都内の既存拠点との間で「波長貸し」サービスを用いたDCIを構築。一般的に利用される専用線や芯線貸しにはない特徴を活かして、コスト効率と拡張性に優れた新型DCIを実現した。
図表1 新DCI構築における要件
このプロジェクトにおいて、波長貸しサービスと合わせて技術的な要となったのが、アイランドシックスが取り扱うPacketLight製光伝送装置である。波長貸しを利用するための厳しい条件をクリアしたことに加えて、設置スペースや性能・機能、そしてコストの観点でもMIXIの要求に合致。DCI構築にあたったMIXI 開発本部 たんぽぽ室 インフラグループの相原一輝氏は、「アイランドシックスに検証から一緒にやっていただき、無事に要件をクリアできたため導入に至りました」と振り返る。