AWS(アマゾン ウェブ サービス)ジャパンは2024年10月31日、生成AIに関する記者発表会を開催した。
AWSジャパン サービス&テクノロジー事業統括本部 技術本部長 小林正人氏
今年7月にAWSが実施したAIに関する意識調査によると、北米企業の92%、国内企業の78%が「2028年までに本格的にAIを導入する」と回答している。
こうした企業のAI活用を支援するため、AWSジャパンは3つの生成AIサービスを提供している。
1つめは、AI学習・推論のためのインフラだ。「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」等を搭載した計算基盤や、AWS独自で開発したアクセラレータを提供する。例えば、AI推論向けアクセラレータ「AWS Inferentia」は、推論に必要なコストを40%削減、エネルギー効率を50%向上させている。
2つめは、AIを活用してアプリケーションを開発するためのツールである。マネージド型生成AIサービス「Amazon Bedrock」は、米AnthoropicのClaude 3シリーズやMetaのLlama 3シリーズなど、業務に最適なモデルを選択・カスタマイズできる。
3つめは、AIを活用するアプリケーションだ。例えば「Amazon Q Business」は、社内データ等に基づいて質問への回答、要約の提供、コンテンツを生成するAIアシスタント。「Amazon Q in QuickSight」は、データから洞察を抽出したり、ダッシュボード等を作成してくれるビジネスインテリジェンス(BI)ツールである。