アイコムと日本無線が協業、プライベートLTEとIPトランシーバーを海外展開

アイコムと日本無線(JRC)は2024年3月22日、プライベートLTEと活用したトランシーバーシステムの海外販売で協業すると発表した。プライベートLTEの海外市場において日本の無線機大手2社が協業し、事業活動を推進するのは業界初の取り組みという。

IPトランシーバーに強いアイコムとプライベートLTEシステムの構築を強みとするJRCの特徴を活かして、閉域網での通話システムを構築。販路は、海外8箇所(米国、ドイツ、スペイン、オーストラリア、カナダ、ブラジル、中国、ベトナム)に販売拠点をもち、売り上げの7割を海外市場で上げているアイコムの販売網を活用する。

販売するシステムのイメージ

販売するシステムのイメージ

プライベートLTEは、携帯電話等で用いられているLTE無線通信規格を使って構築する、公衆網とは独立した専用の無線ネットワークシステムだ。IPトランシーバーは、ボタンをひとつ押すだけのシンプルな操作で、複数の相手と同時に連絡ができる従トランシーバー通信と同様の機能を、LTE回線を使って広いエリアで実現できる。

LTE/5Gの高速無線通信の需要の高まりに合わせ、アイコムのユーザーデバイス、通話アプリケーション技術、JRCの基地局とネットワーク技術を統合。端末からインフラ、アプリケーション、サービスまでをセットにしたトータルソリューションを提供する。さらにグローバル販売チャネルを組み合わせることで、世界のパブリックセーフティー分野、産業分野の課題を解決し、多様なニーズに対して柔軟に対応するソリューションを販売するとしている。

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