米A10 Networks 社長 兼 CEO ドゥルパド・トリベディ(Dhrupad Trivedi)氏
――A10ネットワークスの最近のビジネス状況は。
トリベディ 安全で、可用性が高く、効率的という3つの要素を兼ね備えた「ビジネスクリティカル」なネットワークを提供することに我々は最も注力しています。お客様の環境がオンプレミスであってもクラウドであっても、また使われている技術が旧式のものであっても5Gであってもです。
A10ネットワークスが米国で創業したのは2004年のことで、2014年に上場しました。当初の成長は比較的ゆっくりしたものでしたが、ここ数年、大きく加速しています(図表1)。
図表1 A10ネットワークスの上場以降の成長率の推移
2022年の成長率は12.1%となり、創業以来最大の約2億8000万ドルの収益を達成できました。現在グローバルで約7000社に利用いただいています。
地域別に収益を見ると、日本が約3割、北米が約5割です。収益を多様化できていることも我々の特色であり、そのためコロナ禍で様々な制約がある中でもグローバルで大きな成果を出すことができました(図表2)。地域ごとに抱えている課題は違っており、多様化できているから、ある地域で収益が落ち込んでも成果を出し続けられるのです。
図表2 地域・業界・収益タイプ別の売上比率