解決の道筋は「徹底したヒアリング」
KDDIでは、KDDI まとめてオフィスを通じて、「御用聞き」役として中小企業の悩みや不満に耳を傾け、業務効率化やコスト削減につながるような提案をしている。
「どうすればもっと中小企業のお客様の役に立てるのか手探り状態だった」とKDDIソリューション事業企画本部サービス企画部1グループリーダー課長の上原三典氏は振り返る。
KDDI ソリューション 事業企画本部 サービス企画部 1グループリーダー 課長 上原三典氏 |
解決の道筋は「徹底したヒアリング」だった。KDDIの請求は一部サービスによっては分かれており、請求書も別々になっていた。顧客企業の間からは不満の声も聞かれたため、KDDI まとめてオフィスでは窓口を一元化し、さらに通信料やリース料も一括請求にした。目に見える形で改善策を打ち出したことで、「改善する姿勢を評価して入会してくださったお客様もいる」(上原氏)という。
また、KDDI まとめてオフィスではオプションとして、PCに関する設定や操作、トラブル時にサポートする「PCサポートサービス」を提供している。「インターネットが接続できない」「ウィルスに感染した」といった事態が発生した際、電話および訪問で対応する。電話によるサポートはコンシューマー向けの場合、PC1台当たり300円から500円だが、これを月額3045円(税込)/拠点で提供する。「法人向けはおそらく業界で初めて。1社に6台以上のPCがあればお得になる」(上原氏)。
訪問によるサポートは、いくつかのメニューがセットになったパックメニューと、時間制から選ぶことができる。現場に行ってみて想定外の作業が発生してもトラブルにならないよう、パックメニューにオプションメニューを追加するよりも時間制の方が安くなることを事前に伝えた上で訪問するようにしているという。
このほか、オフィスサプライについては、コピー用紙やUSBメモリ、CD-ROM、クリアファイルなど幅広い商品を取り扱っている。これらにもポイントが使える便利さから、利用する企業が多いという。このように中小企業の細かなニーズにも応えていることが、KDDI まとめてオフィスの好調につながっているといえるだろう。
東京・西新宿にあるショールームでは、「KDDI まとめてオフィス」を体感できる |