ユーザーセントリックな通信を実現Beyond 5G/6G時代には、ユーザーを中心とした「ユーザーセントリック」な通信が実現する。
従来のセルラーは基地局アンテナ単位で無線信号処理を行っていたが、基地局アンテナを連携させた無線信号処理(セルフリー)になることで、セル境界での無線品質の劣化を回避し、ユーザーごとに無線信号品質を最適化することが可能になる。
KDDI総合研究所では、基地局間の連携により、いつでもどこでも高品質な通信環境を維持するCell-Free massive MIMO技術をはじめ、局舎間で発生する干渉の低減を無線信号処理量を抑制しつつ実現するCPU関連技術などを研究開発し、セルフリーに対応したユーザーごとの無線アクセス網(RAN)の実現を目指している。
日本発のグローバルな技術を目指している |
Beyond 5G/6Gの標準化は2025年頃にも始まる見込み。「セルフリーを実現するユーザーセントリックRANをグローバルに提案していきたい」(KDDI総合研究所 執行役員 先端技術研究所 無線部門長の岸洋司氏)という。