Microsoft Lyncで変わるリアルタイムコミュニケーション [第3回]ムダな会議も減らせる「Lync」のWeb会議とは?

マイクロソフトの新しいリアルタイムコミュニケーション基盤「Microsoft Lync」はWeb会議の機能も充実している。第3回はLyncのWeb会議機能にフォーカスを当てる。

「会議」の非効率性も減らすLync

とはいえ、誤解してならないのは、もちろんLyncは単なるWeb会議ツールではないということだ。それは、LyncはWeb会議以外の機能も備えた統合コミュニケーションツールだからであるが、もう1つ重要な点がある。実は通常のWeb会議とは、もっと本質的な違いがあるのだ。

一般的なWeb会議ツールは、リアルの場で行っていた会議をバーチャルの場で可能にするソリューションである。これにより企業は、移動時間や移動コストの削減などのメリットを享受できる。これらのメリットは当然Lyncにもいえることだが、さらにLyncの場合、「会議」のムダを減らすこともできるのである。

ほとんどの企業には「時間のムダ」と言いたくなるような会議が数多くある。また、関係者のスケジュールが揃わず、会議がすぐに開催できないため、プロジェクトがスピーディに進行しないことも日常茶飯事だ。暴論を言えば、いわゆる「会議」など少なければ少ないほうがビジネスの俊敏性は高まる。大切なのは、必要なときに必要な人とコミュニケーションし、必要なディスカッションや情報共有、意思決定などを行うことであって、「会議」の実施が目的ではない。

では、なぜLyncは「会議」のムダを減らせるのか――。ここで登場するのが、第2回でLyncの真髄として紹介したIM・プレゼンス機能だ。IM・プレゼンス機能を活用すれば、あたかも隣席に座っている同僚に気軽に相談するように、場所や組織などの壁を越え、最適な手段によりコミュニケーションできる。必要なときに必要な人と、カジュアルな「会議」がオンデマンドで行えるのである。ビジネスの俊敏性は大きく変わってくる。

一般的なWeb会議は効率的な「会議」の開催は可能にするが、「会議」自体の非効率性の問題は解決しない。一方、Lyncは、「会議」のムダも無くすことができるコミュニケーションツールなのである。

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