NTTドコモら5者、4K映像伝送機材を用いた消化器内視鏡映像のリアルタイム伝送実証に成功

国立大学法人神戸大学、国立大学法人香川大学、日本 赤十字社高知赤十字病院、オリンパス、NTTドコモは2021年5月4日、今年3月30日にモバイルを活用した遠隔医療支援を目的とし、高精細映像伝送システムを用いた4K映像による消化器内視鏡映像のリアルタイム伝送の実証実験に成功したと発表した。

今回の実証実験は、ドコモが2020年9月30日に発表したた「5Gを活用した映像伝送ソリューションの医療機関向けモニタープログラムに参画した神戸大学、 香川大学、高知赤十字病院によって行われた。

実証実験のイメージ

オリンパスが製造・販売している内視鏡システム「EVIS X1」をモニタープログラムにて使用しているリアルタイム4K映像伝送システム「LiveU」に接続し、高知赤十字病院消化器内科内視鏡室で行われた内視鏡検査の4K映像を、4Gを6回線束ねた5Gと同等レベルの携帯電話回線を使い、神戸大学 医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)、香川大学医学部附属病院、高知赤十字病院カンファレンスルームに向けて伝送を試み、遠隔地での模擬トレーニングを実施した。また、 内視鏡映像に加え、内視鏡画像に合成した手技を行う医師の手元の映像も遅延なく伝送することにも成功したという。

今回の実証実験の結果は、内視鏡先進医療機関同士が連携しナレッジを共有することで、さらに充実した医療を展開できることを意味している。また、このような先進技術を医療現場に展開することによって、コロナ禍においても質の高い医療を遠隔地を含む全国の医療機関に展開する礎になることも期待できる結果となっているという。

実証実験に参加した3医療機関と 社は今後、オリンパスが提供する消化器内視鏡を中心とした高精細医用映像機器と、ドコモが提供している閉域クラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」を活用し、セキュアな環境での医用映像の共有・蓄積による的確な医療提供の実現、さらに消化器内視鏡診断・治療における遠隔医療への応用に向けた検討を進め、次世代の医療向けソリューションの創出や、新規ビジネスモデルの可能性を探っていきたいとしている。

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