パロアルトネットワークスは2021年5月21日、クラウドワークロードを網羅的に保護するための新機能を追加したPrisma Cloudの新版を提供開始した。
Prisma Cloudは、マルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境において、クラウドリソースの一括監視やコンプライアンス基準に基づく継続的な監視・可視化を行うためのソリューション。今回、新機能として、ホストの自動検出・保護、クラウドネイティブ攻撃ダッシュボードの強化、分析・防御エンジンであるWildFireとの連携などを行った。
ホストの自動検出・保護に関しては、アマゾン ウェブ サービス、Microsoft Azure、Google Cloud Platformで実行されている保護されていない状態の仮想マシン(VM)を自動的に検出する機能を追加。VMが保護されていないまま放置される状態を回避できるようになった。
クラウドネイティブ攻撃ダッシュボードの強化については、MITRE社が攻撃者の戦術・手法を体系化したMITRE ATT&CKRフレームワークを追加。クラウドネイティブアプリケーションのポートフォリオ全体に関する統合ビューを提供する。
また、分析および防御エンジンのWildFireと連携し、ランタイム保護の階層を新たに追加した。ホストとコンテナ向けの新しいマルウェア対策・保護機能によって、ソフトウェアがデプロイされる前のビルドプロセスから悪意あるマルウェア脅威をより深く可視化できるようになった。
このほか、ホスト、コンテナ、サーバーレスアプリケーションのコンプライアンス簡素化、オープンソースライセンス分析とソフトウェアコンポジション解析の拡張なども実施している。
これら新機能は、Prisma Cloud Compute Editionで5月21日より、Prisma Cloud Enterprise Editionでは5月下旬より提供を開始する。