千葉県木更津市とNTT東日本は2021年1月19日、これまで産官学で進めてきたICTを融合した持続的なまちづくりについて、新たに自営無線ネットワークを活用した「地域児童の下校見守り」「避難所での安否確認」に関する取り組みを開始すると発表した。
両者は2019年から、農業・観光の分野において、鳥獣害対策の効率化、ジビエ産業の活性化、地域祭事の運営効率化など地域課題の解決を進めてきており、害獣捕獲の効率化や地域催事の安全確保等にIoT/AIを活用してきている。
今回、2021年1月からスタートする福祉・防災分野の新たな取り組みとしては、自営無線ネットワークを活用して、通常時は「地域児童の見守り」を、災害時には「避難所での安否確認」を可能にする仕組みを構築する。
福祉・防災分野への活用イメージ
地域児童の見守りについては、ランドセルに電源レスセンサーをつけ、学校や自宅・学童施設などに設置したアンテナで信号を受信し、保護者が遠隔から通学状況を確認できる仕組みを構築。学童施設も下校や登室の状況を一元的に把握できるようにする。
避難所での安否確認に関しては、センサーを持っている住民がどの避難所にいるかを記録し、遠隔からの安否確認を可能にする。