クラウド管理型ネットワーク機器の導入から監視までをワンストップで提供そうした企業に向けてリコーが提供しているのが「ITKeeper Meraki スマートサービス」。シスコシステムズのネットワーク機器「Cisco Meraki」をオフィスに設置するだけで、その他必要なさまざまな設定や運用は顧客に代わってリコージャパンが行い、スムーズにテレワーク環境を用意できるマネージド型のサービスだ。
図表1 ITKeeper Meraki スマートサービスの構成
一般にネットワークやセキュリティ機器は、専門知識を持ったエンジニアがいないと設定できないものというイメージが強い。Cisco Merakiはそうした固定概念を打ち砕く製品群で、シンプルなインターフェイスを介してクラウド側で設定・管理を行う仕組みだ。各拠点に専門的な知識を持ったエンジニアがいる必要はなく、クラウド経由で1カ所で集中管理できることから、多くの店舗を抱える小売・流通などの業種を中心に導入が広がっている。
ただ、それでもやはりハードルを感じる人は多いだろう。そこを補うのがITKeeper Meraki スマートサービスで、Merakiの導入から稼働監視、設定変更や故障時の対応までをリコーが肩代わりする。拠点への機器設置と初期設定に始まり、リモートから常時機器監視を行い、万一問題が生じた際には電話のほかオンサイトでの対応までをワンストップで提供し、ネットワーク運用にまつわる手間を削減できる。
特に一人情シスにとって悩みの種となっているのは、トラブル時の対応だろう。テレワーク・リモートワークを導入したはいいが、遠隔地にある機器や従業員の環境でトラブルが発生したとなると、現地に駆けつけるだけでも一苦労。リコージャパンの増田達彦氏(ICT事業本部 ICT企画センター ITサービス企画室 ITサービスグループ)も「社内にいれば管理者が飛んでいけるけれど、在宅でトラブルが発生した時にはそうもいかない」と述べる。
ITKeeper Meraki スマートサービスのメリットの1つは、まさにそこを補えることにある。「テレワーク・リモートワークでのトラブルには、ヘルプデスクサービスとして電話での対応に加え、リモート接続による対応。機器設置拠点でのトラブルには、国内約400拠点で全国各地をカバーし、万一トラブルがあった際にはすぐに駆けつけて対応できることがリコーの強みだ」(増田氏)。サービス担当者が全てリコー社員で、一定のトレーニングを受け、均一のサービスレベルを保っていることも特徴だ。
サービスメニューには、ワイヤレスネットワークやUTMによる統合セキュリティを実現するものなど、要望に応じていくつかの構成例がある。
中でも、5~50名規模の中小企業でのテレワーク導入に適しているのが、ルーター兼UTM機能を備えた「Cisco Mraki MX67」を利用したプランだ。統合セキュリティ環境に加え、従業員が自宅から会社のネットワークにVPN経由で安全に接続できる環境を提供するものだが、ユーザー企業側の作業は本社側にMX67を設置するだけで、機器の設定作業はもちろん、従業員のPCに導入するVPNソフトウェアの設定などもリコーが行う。初期導入費用13万8210円、月額4400円で、IT担当者の手を煩わせることなくテレワーク環境が実現できる。
伊藤氏は、「テレワークを導入するならば、今まで以上に安定性や保守性、運用周りを考え、継続して安定的に使えることを念頭に置いて検討する必要がある」という。リコーのITKeeper Meraki スマートサービスはまさにそれを実現するものと言えるだろう。
図表2 ITKeeper Meraki スマートサービス サービス概要
インフラ以外の側面からもテレワークを包括的に支援その先を見据えるならば、「ネットワークだけでなく、ソフトウェアをはじめそれ以外のいろいろな側面も考慮しなければならない。したがって、業務に合わせたテレワーク環境を提案できる会社を選択すべき」と伊藤氏は述べている。
リコーはITKeeper Meraki スマートサービスに加え、アプリケーションやWeb会議をはじめさまざまなソリューションをそろえている。また、厚生労働省や自治体が実施する「テレワーク助成金」対応のためのアドバイスができる体制も整えており、「テレワークに取り組みたいけれど、どこから始めればいいかわからない」という企業を全面的に支援していく。
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