ワイヤレスジャパン2019/ワイヤレスIoT EXPO 2019ソニーのLPWA「ELTRES」が9月下旬から本サービス開始!通信モジュールも公開

ELTRESは長距離通信・高速移動体通信・低消費電力といった強みを持つソニー独自のLPWAだ。ソニーネットワークコミュニケーションズのブースでは2019年9月下旬に開始予定の本サービスに向けて、通信モジュールのサンプルや、各パートナーの活用ソリューションが紹介されていた。

ソニー独自のLPWA「ELTRES」が2019年7月下旬からβサービス、9月下旬から本サービスを開始する。ワイヤレスジャパン2019/ワイヤレスIoT EXPO 2019では、この6月からサンプル出荷されるELTRES対応通信モジュールが公開されている。

「今までは技術やコンセプトの話が先行していた。これからは本格的にサービスを展開できる」と説明するのは、ソニーセミコンダクタソリューションズ IoTソリューション事業部 技師の北園真一氏。いよいよ助走期間を終えるELTRESだが、ブースではどんなソリューションが展示されているのか。

展示されていたELTRESの通信モジュール。
6月から5000円でサンプル出荷される
まずは有田焼と組み合わせたキロポスト(距離標)だ。鉄道や道路の起点からの距離を表した標識のことで、これを有田焼で見た目にも美しく製造する。そこに水位・温度・加速度のセンサーなどを搭載し、ELTRESで通信することで、水害、猛暑、地震などの自然災害を検知することが可能だ。

開発は窯元である有田山徳とIoT mobileが共同で実施。IoT mobile IoTプランナーの原田和政氏は「電池交換などのメンテナンス作業は高齢者でも可能だ。シニアの雇用を生み出すという意味でも地域活性につながる」と説明した。

キロポストのサンプル。
デザインはそれぞれの地方ごとに変えるなど
地域活性化に繋げていきたい考えだという

また、NECネッツエスアイは省電力性や長距離通信といったELTRESの特徴を活かして、地方での防災へ活用できるソリューションを紹介。ため池などの水位管理は従来人手で行っており、台風や大雨の時には人命に関わる。そこで水位計の情報をELTRESで送信することで、遠く離れた場所からでもWebから自治体職員や農家が水位を確認できるというシステムだ。

同ブースで通信モジュールと組み合わせた水位計を参考出展していたアイ・オー・データ機器 事業戦略本部 新規事業推進部 新規事業推進課 主事補 リーダーの上野桂輔氏は「ELTRESならば最長10年は電池がもつ」と説明する。山奥などの電源が届かない場所でも、少ない交換回数で安全管理が可能になる。

アイ・オー・データ機器が開発した通信モジュールと水位計などを組み合わせた
屋外向けマルチセンサー(参考出典)
お詫び:記事公開当初、ELTRESのβサービス開始が9月からと記載しておりましたが正しくは7月下旬にβサービス開始、9月下旬から本サービス開始予定です。この度は誤った情報を記載してしまい大変申し訳ありませんでした。

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