NECは2018年12月6日、アイシン・エィ・ダブリュのネットワーク基盤をSDNで構築したと発表した。
SDNを採用したのは、トランスミッション(変速機)など自動車部品の生産設備をつなぐネットワーク基盤で、すでに本社第二工場と岡崎東工場で稼働が開始している。NECが企業の生産設備をつなぐネットワークにSDNを導入するのは今回が初。
アイシン・エィ・ダブリュ 岡崎東工場のネットワーク概要
アイシン・エィ・ダブリュでは工場のIoT化のため、生産設備のIPネットワーク化を進めている。しかし、1つのプロジェクトだけでも500~600台ある設備から1台ずつ情報収集するには、設定に非常に手間がかかるとともに、IPアドレスの重複など設定ミスのリスクもあったという。
そこで、情報収集にかかる工数削減や操業停止リスクを最小限に抑えるため、SDNを活用したネットワーク基盤を構築したとのこと。
アイシン・エィ・ダブリュの新ネットワーク基盤は、NECのSDN対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」を中核に構築されており、GUIによるネットワーク全体の可視化、仮想ネットワークによるセキュリティレベルの向上などを実現している。