ドコモ網を利用したMVNOの1社である楽天モバイルを展開する楽天は先日、携帯電話事業への参入を表明した。吉澤社長は「詳細が明らかになっていないのでコメントできない」とした上で、「新規参入があったとしても、お客様視点に立ったエリア品質や料金、サービスを提供するという従来の方針はまったく変わらない」と強調。楽天とは物販など一部サービスが重複するが、「参入に関わらず競合になる」と述べた。
楽天は2025年までに6000億円の設備投資を行うことを明らかにしているが、この金額はドコモの1年間の背坪投資額とほぼ同水準であり、初年度から全国規模でサービス展開することは難しいと見られる。このため、既存キャリアとのローミングなどでカバーする可能性が指摘されている。仮にローミングの要請があった場合には「真摯に対応していきたい」(吉澤社長)という。