毎日のように見聞きする「働き方改革」という言葉――。実際に今、多くの企業が働き方を変えようと努力している。例えばテレワークもそのための取り組みの1つだが、テレワークを実践するには、ある程度のITリテラシーが必要とされる。
しかし、シスコシステムズの石黒圭祐氏はこう断言する。「(ITリテラシーに関係なく)社員1人ひとりが自然に変われる、変わりたくなるようなやり方でないと、働き方改革は定着しない」
シスコシステムズ コラボレーションアーキテクチャ事業 コラボレーション営業 部長 石黒圭祐氏
そのシスコが提唱しているのが、「チームコラボレーション」という考え方だ。チームが高い成果をアウトプットするためには、チームメンバーと円滑にコミュニケーションしながら、資料やホワイトボードなどを使ってアイデアを共有できる環境が不可欠だ。プロジェクトによっては自社の社員だけでなく、顧客企業やパートナー企業のスタッフがメンバーに含まれることもある。組織や働く場所などの枠を越えて、すべてのメンバーが共同作業すること――。それがチームコラボレーションの意味するところだ。
そのためのコミュニケーションツールとしては最近、SNSやチャットツールがよく利用されているが、「SNSやチャットで行えるのは、挨拶程度のやりとり。チームコラボレーションには適していない」と石黒氏は指摘する。
だが、SNSやチャットよりもITリテラシーを必要とされず、しかもさらに緊密な共同作業が行えるツールなどあるのだろうか。
石黒氏の答えはイエスだ。