ワイヤレスジャパン2017/ワイヤレスIoT EXPO 2017「サービス共創」でパートナー企業を支援するNTTコムーーIoTビジネスモデルのヒントを展示

NTTコミュニケーションズは、「サービス共創」をコンセプトに、ネットワークとコンサルティングの提供を通じてIoTサービス提供事業者のビジネスを支援している。同社のブースには、そうしたパートナー企業の展示が目白押しだ。

NTTコミュニケーションズは、「Arcstar Universal Oneモバイル」など高品質なネットワークとコンサルティングを通じて、「BtoBtoX」の「ミドルB」のIoTビジネスを支援している。

同社のブースの中央で目を引くのが、富士機械製造の宅配ロッカー「Quist」だ。

「Quist」は宅配サービスにおける再配達をなくすことができるので、配送業における人手不足対策としても期待が集まる

注文を受けた商品を配達員がQuistに配達・保管し、注文者に「配達完了メール」を送信する。注文者はメールのQRコードを使って商品を受け取る。双方ともスマートフォンをかざしたりバーコードを読み取るなど、簡単な操作方法で行えるのが特徴だ。また、全天候型なので屋内だけでなく、屋外にも設置することができる。

ネットスーパーで購入した商品の受け取りのほか、日本郵便の受取ロッカー「はこぽす」として、JR東日本の東所沢駅や荻窪駅などに設置されているという。

メカトラックスは、ラズベリーパイ(ラズパイ)を使ったIoTスターターキット「anyPi」を出展している。

「anyPi」は、わずか3分でインターネットに接続されたラズパイをセットアップできる

「インターネット接続環境がない」「セキュリティ上許可されない」など制約のある環境でも、わずか4ステップ、時間にして3分ほどでネットに接続されたラズパイをセットアップ可能。センサーやクラウドと組み合わせることで簡単にIoTシステムを構築できる。

今年1月にキット化して以降、「大学の研究機関や大手企業などが設備監視や農業IoTの実証実験に活用している」(代表取締役の永里壮一氏)という。

「Bsize BoT(以下BoT)」シリーズは、「インターネットロボット(bot)」と「モノのインターネット(IoT)」を掛け合わせたもので、センサーと通信回線、クラウド、アプリまでをオールインワンで提供する。AIを使って情報を分析し、クラウドで管理することで、普段と違う状況を検知するとマートフォンのアプリを通じて管理者に通知したり、解決方法を提案する。

「GPS BoT」はGPSを搭載しているので、高齢者や子供が身に付ければ、家族は現在地をスマホのアプリで確認することが可能だ

4月に発売した「GPS BoT」はGPSセンサーを搭載しており、高齢者や子供の見守りなどの用途に適している。

今後はビーコンを搭載したタイプや人感センサーを搭載したタイプの提供に加えて、グリーバル展開も視野に入れているという。

ところで、Arcstar Universal Oneモバイルも今夏に機能強化を予定している。

1つ目に、APIやポータルサイトを通じて、顧客がダイレクトに回線の追加/廃止、アクティベート、料金コースの変更などを行えるようになる。これによりビジネススピードに合わせてSIMカードを管理することができ、BtoBtoXの「ミドルB」の利便性が向上する。

2つ目がフィルタリング機能で、通信先のサーバーやクラウドをIPレベルで制御したり、SIM間通信の制御が可能になるという。

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