NTTドコモは、同社のPREMIUM 4Gにおいて、2017年3月から受信時最大500Mbps超の通信サービスを開始する。PREMIUM 4Gとは、LTEを高度化したLTE-Advanced方式による通信サービスで、現在の受信時最大375Mbpsはキャリアアグリゲーション技術で実現している。
今回発表した受信時最大500Mbps超は、キャリアアグリゲーションに加え、新たに「4×4MIMO」へのMIMO拡張と、「256QAM」への変調多値化を導入することで高速化を図る。
「これまでのキャリアアグリゲーションは、道幅を拡張することで高速化した。これに対して、MIMOは道路のルート数を増やし、QAMはトラックの積載用を増やすイメージ」。こう説明するのはNTTドコモの三木睦丸氏だ。
LTE-Advancedの高速化技術であるキャリアアグリゲーション(CA)、MIMO、QAMのイメージ図 |
4×4MIMOと256QAMは、同時に利用されるわけではない。現在ドコモのPREMIUM 4Gでは、①1.7GHz帯と3.5GHz帯をキャリアアグリゲーションする受信時最大370Mbpsと、②800MHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯をキャリアアグリゲーションする受信時最大375Mbpsのサービスを提供しているが、①に4×4MIMOを導入して512Mbpsを、②に256QAMを導入して500Mbpsを実現する。
4×4MIMOは受信時最大512Mbps、256QAMは同500Mbpsを提供する |