「5年前というと、プライベートでもチャットを使っている人はほとんどいない頃。『チャットを使って仕事をしましょう』と言っても、『はぁ?』といった反応ばかりだった」
ChatWork代表取締役の山本敏行氏は、サービス開始当時をこう振り返る。
LINEの最初のアプリがリリースされたのは2011年6月のこと。ビジネスコミュニケーションツール(以下、ビジネスチャット)である「チャットワーク」は、その3カ月前の2011年3月に船出した。
ChatWork 代表取締役 山本敏行氏 |
それから5年――。チャットワークの導入企業社数は、フリープランや海外の企業利用も含めて、9万5千社を突破している。また、ビジネスチャットの導入企業社数が拡大するなか、ビジネスチャット市場に参入するプレイヤーの数も続々と増えている。
今や「チャットがないと仕事が回らない」という企業はかなり多いだろうが、なぜビジネスチャットを業務に活用する企業が増えているのか。また、ビジネスチャットは今後どう発展していくのか。国内のビジネスチャット市場でNo.1のシェアを誇るChatWorkの山本社長に話を聞いた。
チャットワークの国内市場シェアは70%
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